全米OPへテレ朝が松山に異例サポート

2013年06月09日 16時00分

 松山英樹(21=東北福祉大4年)が7日、海外メジャー「全米オープン」(13日~、メリオンGC)に向けて出発した。デビューから国内で圧倒的な強さを見せてきたが、プロ転向後初の海外遠征には意外な“アシスト”を受けている。中継局のテレビ朝日が、現地でのホテルの手配などマネジメント会社さながらのサポート。松山の今後の世界進出に大きな期待を寄せているのだ。

 

 プロとして初めてのメジャーを前に成田空港で取材に応じた松山は「すごく楽しみ。自信はないけど、まずは予選を通過して、上位に行けるよう頑張ります」。初体験の連戦の疲れは残っているが、本番には万全の体調で臨むことを約束した。

 

 ただ、今大会の出場を決めたのは先月27日の「全米オープンアジア地区最終予選」。松山はまだ、どこともマネジメント契約を結んでいないうえに、準備期間も十分ではない。プロとしてメジャーにどう臨むか。不明な点は多かった。

 

 そんななか、バックアップに乗り出したのは今大会を日本に中継するテレビ朝日。東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(51)から相談を受け「現地でのホテルの手配や移動手段の確保などで、お手伝いさせていただきました」(同局関係者)。中継局が選手ひとりにここまでやるのは珍しい。

 

 すべては松山への期待の表れだ。今回は2009年「全米オープン」以来、4年ぶりに石川遼(21=CASIO)不在のメジャーとなる。代わって最大の目玉となる松山がこれで気持ちよくプレーしてくれるなら、お安いものだろう。

 

 また、松山にとっては世界へ羽ばたくための重要な戦いでもある。今年は2年に一度の米国選抜と世界選抜(欧州を除く)による対抗戦「プレジデンツ杯」(10月3日)が行われる。世界選抜には対象国の世界ランク上位10人(9月2日付)、主将推薦2人の計12人。松山は現在、対象選手のなかでは13番目という微妙な位置にいる。

 

 それでも、主将のニック・プライス(56=南アフリカ)は副主将に丸山茂樹(43=セガサミーHD)を指名しており、日本のトップとしてこのままでも推薦を受ける可能性は十分。世界中の注目が集まるメジャーで活躍できれば、その可能性はグーンとアップする。

 

 世界選抜入りは名誉だけではなく「全英オープン」を筆頭に来季のさまざまなビッグトーナメントの出場権にも直結。世界を目指す松山にとっては大きなプラスだ。

 

 プロとして大舞台に挑む松山は「やってみなければ経験できないことがたくさんある。初めての大会なので勉強したい」。さらなる経験を重ねるにはここで結果を出すことが一番の近道だ。