国内女子ツアー「センチュリー21レディス」初日(26日、埼玉・石坂GC=パー72)、黄金世代の原英莉花(20=日本通運)が67をマークし、5アンダーで単独首位発進を決めた。

 先週は欠場し、休養明けの原は1番パー5でいきなりのバーディー。3、4番も取って、出だしの4ホールで3アンダーと快調なスタートを切った。11番パー4で初ボギーも直後の12、13番で連続バーディー。「今週は自分に期待できるようなショット力はない。いつも気合を入れ過ぎて空回りしているので、心地よくゴルフができればいい」。最高の滑り出しにも現状を冷静に分析した。

 パター選びにもその時々の調子が表れる。今季は2本のパターを試合によって使い分けており、今週は師匠の尾崎将司(72=I.S.T)から譲り受けたマレット型を選んだ。「平衡感覚がいいかどうか、アドレスが常に真っすぐ構えられているかどうかで決めています」。アドレスに違和感があるときに選ぶのが師匠のパター。パッティングも決して絶好調ではないというわけだ。

 先週は同世代の小祝さくら(21=ニトリ)が初優勝。「これでみんなが1勝しましたよね? なので2勝目を早く挙げたい気持ちが強いです」。ツアーVを飾った黄金世代8人のうち、すでに2勝目を挙げているのは3人。調子はいまひとつでも、世代をリードする一人として、4人目の座は譲れない。