【テネシー州メンフィス25日(日本時間26日)発】ゴルフの世界選手権シリーズ(WGC)「フェデックス・セントジュード招待」(TPCサウスウインド=パー70)初日、松山英樹(27=LEXUS)は7バーディー、2ボギーの65で回り、5アンダーの2位と好発進した。前週の今季メジャー最終戦「全英オープン」ではまさかの予選落ちを喫したが、早くも復活のノロシ。8アンダーで首位のジョン・ラーム(24=スペイン)から3打差と絶好の位置につけた。

 最終18番パー4、7メートルのバーディーパットを打った瞬間、思わず顔をしかめた。「タッチが強い。ヤバいと思った」。だがボールはカップインし、控えめにガッツポーズ。「入ってくれてよかった」と胸をなでおろした。

「全英」では2日目に崩れ、米ツアーで26試合ぶりの予選落ち。心機一転を図った今週はパターを替え、珍しくひげも蓄えて臨んだ。自身初コースだったが「予選落ちがないので攻めたい」との言葉通り、出だしからピンに絡むショットを連発。2番から3連続バーディーを奪って勢いに乗ると、後半の10、11番でも連続バーディーとした。12、14番でボギーを叩いたが、2オンに成功した16番パー5では20メートル近いイーグルパットを絶妙のタッチで寄せてバーディー。18番のビッグプレーにつないだ。

 前週の予選落ちで年間ポイントランキングは29位に後退。30人が出場できるプレーオフ最終戦「ツアー選手権」出場に向けて後がなくなっていたが、1週間で本来のプレーを取り戻した。「明日以降もしっかりプレーしたい」と力強く語り、2年ぶりのツアー優勝を見据えた。