【英国・ポートラッシュ19日(日本時間20日)発】男子ゴルフのメジャー最終戦「全英オープン」2日目(ロイヤルポートラッシュGC=パー71)、42位から出た松山英樹(27=LEXUS)は74とスコアを落とし、3オーバーの87位で予選落ちした。松山の予選落ちは昨年のこの大会以来、米ツアー26試合ぶり。首位には8アンダーでJ・B・ホームズ(37=米国)ら2人が並んだ。

 スタート早々、松山はいきなりピンチに立たされた。雨が降りしきる中、レインウエアを着こんで臨んだ1番パー4、ティーショットは大きく右に曲がってOB。「自信を持って行ったが、悪いスイングをしてしまった結果がOBになった」

 フェアウエーからの4打目もグリーンをとらえられない。さらにパターを手にした5打目のアプローチも寄せられず、まさかのトリプルボギー発進となった。

 続く2番パー5では2打目をグリーン手前まで運んでバーディー。7番パー5も取って盛り返したが、後半の出だしで再びつまずく。

 10、11番と第1打を右に曲げて連続ボギーと失速。「そこから自信を持って打てなかった」。この日のフェアウエーキープ率は42・86%。最後までティーショットの安定感は戻らず、反撃の糸口すらつかめなかった。

「16、17、18番で風がフォローになるので(バーディーが)取れると思っていた」と最後まで望みは捨てなかったが、結果にはつながらない。

 最終18番パー4も5メートルのバーディーパットが決まらず、パーでホールアウト。「うまくいかなかった。悔しい」。カットラインに2打及ばず、松山の7度目の全英は2年連続の予選落ちで幕を閉じた。

 昨年の全英以来、予選落ちがなく、継続中のなかでは米ツアートップの25試合連続予選通過をマークしていたが、その記録もここでストップした。

 年間ポイントランクは現在の27位から数ランク後退する見込み。来週の世界選手権シリーズ「セント・ジュード招待」など、まだ試合は残しているが、調子が上がらない現状では同ランク30位までの選手だけが出場できる最終戦「ツアー選手権」(8月22日~)進出も黄色信号。松山は昨季まで同大会に5年連続で出場している。

 優勝からは一昨年8月の世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」以来遠ざかる。今季は優勝争いに絡めないまま4つのメジャーは終了。どの試合であったとしても、そろそろ強い松山を見たいところだ。