18日開幕「全英OP」倉本氏が徹底分析 ウッズ復調へのカギ

2019年07月16日 16時30分

ロイヤルポートラッシュは女性的なリンクスだという。手前はウッズ(ロイター)

 今季最後の海外メジャー「全英オープン」が18日に開幕する。舞台となる北アイルランドのロイヤルポートラッシュGCは68年ぶりの「全英」開催。あまりなじみのないこのコースでタイガー・ウッズ(43=米国)は、どんなプレーを見せるのか? プライベートで同コースを訪れたことがあるという日本プロゴルフ協会・倉本昌弘会長(63)が大会を占う。

「全英オープン」は通常、セントアンドリューズなどがあるスコットランド、ロイヤルリバプールなどのイングランドで行われる。グレートブリテン島を離れるのは前回、ロイヤルポートラッシュGCで行われた1951年以来の出来事だ。2014年に欧州ツアー「アイリッシュ・オープン」が開催されているものの、日本人にとっては未知の舞台と言っていいだろう。

 そんなロイヤルポートラッシュについて倉本会長は「16年から大幅な改造が行われているので、今のコースのことは分からない」とした上で「スコットランドのリンクスが男性的とすれば、北アイルランドのリンクスは女性的。景色もいいし、荒々しさはないけど難しい」。当然、「全英」ならではのワナが待ち受けているようだ。

 そんななか、世界から最大の注目を集めるのはウッズだろう。今季は4月の「マスターズ」で劇的な復活優勝。さらなるメジャー制覇が期待されたが、5月の「全米プロ」で予選落ちを喫すると、6月の「全米オープン」も21位と振るわなかった。

 いずれも優勝経験のあるコースでの開催だったが「今のウッズには合わなかったということでしょう」。倉本会長は現在のウッズを、力でコースをねじ伏せることも、テクニックでかわすこともできた全盛期とは違うと見る。昨年の「全英オープン」(6位)では、最終日に一度は単独首位に立ちながら11番のダブルボギーから失速した。「一つのミスでムキになったところから崩れた。以前ならムキになることはなかっただろうし、そういう状況にすらならなかったかもしれない」

 対照的に優勝した今年の「マスターズ」では「コースとの対話ができていた」。決して無理をせず、崩れることのないウッズの姿は他のプレーヤーを苦しめた。

「今のウッズもすごく充実しているので、『マスターズ』のようなプレーができれば、優勝候補だと思う。『全英』は力でねじ伏せることはできない。そういうコースだからこそウッズの技が生きる」。06年以来の「全英」制覇へ、“剛のウッズ”を封印し、“柔のウッズ”を貫けるかが、カギを握っている。