国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」3日目(29日、千葉・カメリアヒルズCC=パー72)、3位から出た原英莉花(20=日本通運)が69とスコアを伸ばし、12アンダーの2位に浮上した。最終日は15アンダーで首位の申ジエ(31=韓国)を追う。

 首位の申に5打差で迎えた16番パー4、原は残り130ヤードからの2打目をピン横3メートルにつけてバーディーを奪った。

「前半からアドレスで体が開き気味で、どこを向いているのかなという状態でした。15番からアドレスを狭くして、コンパクトに打つことを意識しました」。ラウンド中の修正がはまり、続く17番パー4もバーディー。申の独走ムードに待ったをかけた。

「私の位置からだと賞金女王になっても無理なんですかね?」。胸に秘める目標は来年の東京五輪出場だ。そのためにはちょうど1年後、来年6月29日時点の世界ランクで、日本人2番手以内に入らなければならない。

 現在の2番手は世界ランク20位の鈴木愛(25=セールスフォース)。原は11番手の同97位で、賞金女王級の活躍にさらにプラスアルファが必要だろう。

「ジエさんに少しでもプレッシャーを与えられるゴルフをして、追いつけるように頑張りたい」。元世界ランク1位の高い壁を乗り越え、夢の五輪に前進する。