【全米OP】丸山茂樹がV候補ウッズ、ケプカ、松山を分析

2019年06月11日 16時30分

「メモリアル・トーナメント」で9位と準備万端のウッズは堂々のV候補(ロイター=USA TODAY Sports)

 男子ゴルフの海外メジャー第3戦「全米オープン」がカリフォルニア州のぺブルビーチGL(パー71)で13日に開幕する。勝つのは19年前、2位に15打差の圧勝を飾ったタイガー・ウッズ(43=米国)か、大会3連覇を狙う世界ランキング1位のブルックス・ケプカ(29=同)か、あるいはメジャー初制覇の期待がかかる松山英樹(27=LEXUS)か? 注目選手のプレーを米ツアー3勝の丸山茂樹(49=セガサミーHD)が分析する。

【ウッズ】ぺブルビーチGLでの「全米オープン」といえば、歴史に刻まれるのは前々回、2000年大会のウッズだ。初日に単独首位に立つと、その後もリードを広げ続け、終わってみれば15打差の完勝。ウッズの通算12アンダーに対して、2位のアーニー・エルス(49=南アフリカ)らのスコアは通算3オーバーだった。

 4月の「マスターズ」では復活Vを飾っているだけに、得意コースで再び…というムードは高まっている。そんななか、丸山は「もちろん、コースは熟知していると思う」とした上で「全盛期の自分を追い求めるのは危険。ボクたちだってそれをやるとストレスになる。今の自分と向き合うことが大事」。周囲の期待がいかに高まろうとも、本人は今できることに集中すべきというわけだ。

 また、ウッズは「マスターズ」以来の1か月ぶりの出場となった先月の「全米プロ」で予選落ちを喫した。「『マスターズ』では成功したけど、年齢を重ねて、いきなりメジャーにポンといくのは難しいんじゃないかと思う。流すぐらいのつもりで試合を挟んだほうがいい」(丸山)

 体力的には試合数を絞ったほうが良さそうに思えるが、リズムを取り戻せないことも大きな問題。今回は2週前の「メモリアル・トーナメント」(9位)に出場しており、この点では心配なさそうだ。「ぺブルビーチはものすごく得意な選手が何人かいる。それこそ鉄板。ウッズもその一人なので、断言はできませんが、優勝争いはしてくるでしょう」

 ウッズが今大会でサム・スニードに並ぶ米ツアー82勝目、ジャック・ニクラウスの「18」に迫るメジャー16勝目を飾る可能性は、十分にありそうだ。

【松山】丸山がぺブルビーチ攻略に必要な要素として挙げるのは「ティーショットの安定」「アイアンショットの距離感」「マネジメント」の3つ。日本の期待を背負う松山ももちろん、これらを兼ね備えた優勝候補の一人に名を連ねる。

「ぺブルビーチなので、スーパーパワーゲームにはならないと思う。前回(2010年大会)、グレーム・マクダウエル(39=英国)が勝ったように、飛ばし屋有利とは限らない」

 ぺブルビーチGLでは初めてのプレーとなる松山にも、丸山は「ティーショットがうまい選手なんで、パッティングがかみ合えば、非常にチャンスがあるんじゃないかと思っている」と期待を寄せる。今季のメジャーは「マスターズ」で32位、「全米プロ」で16位。さらに直近の「メモリアル・トーナメント」は6位と、上り調子の松山にも注目だ。


【ケプカ】「全米オープン」と「全米プロ」をともに2連覇し、米ツアー通算6勝のうち4勝をメジャーで挙げているのがケプカだ。

 ツアートップクラスの飛距離に加え、正確性を兼ね備えるケプカの1Wについて、丸山は「究極の手打ちというか、体重移動などは考えず、腕だけを振るスイングだからミスの幅は小さいし、恐らく悩みも少ない。ボクらが8Iを振っているような感じだよね」。そのスイングで爆発的な飛距離を生み出せるのは大きく、強靱な肉体があってこそだろう。

 ただし、最大の武器と見るのはパッティング。「勝つ時は本当に入る。メジャー以外での彼のプレーをそれほど見ているわけではないけど、優勝していないということはそこまで入っていないんでしょう。メジャーに勝つという執念が他の選手とは違うのかな」。大会3連覇がかかる今年も執念でVを引き寄せるのだろうか?


【ミケルソン&D・ジョンソン】“ぺブルビーチをものすごく得意とする選手”の代表格がフィル・ミケルソン(48=米国)だ。

 同じ舞台で行われる2月の「AT&Tぺブルビーチ・プロアマ」は今季を含めて通算5勝。2010年の「全米オープン」はウッズと並んで4位だった。祖父が同コースにキャディーとして務めていたこともあってか「傾斜がすべて頭に入っている。攻め方が恐ろしいほどうまい」(丸山)。

 過去に6度の2位がありながら「全米オープン」はメジャーで唯一未勝利。年齢的にもチャンスは限られるだけに、キャリアグランドスラム達成に燃えているはずだ。

 また、ケプカとはトレーニング仲間のダスティン・ジョンソン(34=米国)も“鉄板”の一人に挙げられる。09、10年に「AT&T――」を連覇。10年「全米オープン」は最終日に崩れて8位に終わったものの、3日目終了時点では2位に3打差の首位に立っており相性は抜群だ。