国内男子ゴルフのメジャー初戦「日本ツアー選手権森ビル杯」3日目(8日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=パー71)、第2ラウンドの残りと第3ラウンドを行い、ツアー未勝利の堀川未来夢(26=Wave Energy)が12アンダーで初日からの首位を守った。6ホールを残していた第2ラウンドは67、第3ラウンドは68だった。

 ハイライトは第3ラウンドの17番パー4だった。481ヤードと距離が長く、グリーン手前には池が広がる今大会の最難関ホール(3日間の平均スコアは4・544)。堀川は1Wでフェアウエー左サイドをとらえると、残り193ヤードから6Iで完璧なショットを放った。

「狙い通りの球で(ピン側に)ついてくれよと思って見ていました」。ボールはワンバウンドでカップに飛び込みイーグル。15番パー5をボギーとするなど、流れが悪くなったところで飛び出した貴重な一打だった。

 2位とは3打差。最終日はさらに1打差の3位で追う昨季の賞金王・今平周吾(26)と最終組でプレーする。

 かつては「かなわないと思っていた」という同い年のライバルとは、昨年11月の「ダンロップフェニックス」でも最終日最終組で対決。首位から出た堀川は2位に終わったものの「(8位だった今平を)スコアで上回れたんで、もう苦手意識はありません」と言い切った。

 過去10年で8人の初優勝者が誕生している不思議な大会。今年は堀川がここに加わる。