男子ゴルフの石川遼(27=CASIO)が約1か月ぶりの復帰戦となる、6日開幕の国内メジャー初戦「日本ツアー選手権森ビル杯」(茨城・宍戸ヒルズCC西C)に向けた練習ラウンドを4日、開催コースで行った。

 ここまでの期間を「思ったよりも長かった」と振り返った石川。「中日クラウンズ」(5月2〜5日)を2日目のスタート前に棄権する原因となった腰痛については10日ほどで痛みがとれ、その後練習やトレーニングを再開したという。

 その内容も「今までは自重を使って体幹や柔軟性をやっていたのを、負荷をかけてウエートトレーニングもやってるので、クラウンズの時より筋肉が大きくなっていると思います」と話した。

 今大会との相性は悪い。米ツアーを主戦場にしていた時期もあったため、過去の出場は6回しかないが、最高成績は2010年の15位。その後は3回出場(11、13、18年)して、すべて予選落ちしている。

 それでも「勝ったことも、いい成績も出したことのないコースでやることに意味がある。そこで“よそ行き”じゃない、自分のゴルフができるかどうか」と、不安を抱えている様子はない。

 特にアイアンの調子にはかなりの好感触をつかんでいるようで「天気にもよるけど、優勝スコアは(4日間トータル)10アンダーぐらい。そのスコアなら自分も出せて、勝負できると思います」と言った。

 腰痛で戦線離脱していた体に7387ヤードでパー71。深いラフのコースは負担が大きそうに映るが「ここで怖がっていたら、出る意味がないですから」と言い切り、復調を宣言した石川がどんなプレーを見せるのか。