【全米女子オープン】アマ2冠・吉田優利 新世代のゴルフ論

2019年05月29日 11時00分

吉田優利は笑顔がチャーミングな美女ゴルファーだ

 女子ゴルファー世界一決定戦「全米女子オープン」(サウスカロライナ州・チャールストンCC)が30日に開幕。4月の最終予選で出場権をつかんだ2人のアマチュアが日本から参戦する。そのうちの一人、昨年の「日本女子アマ」「日本ジュニア(15~17歳女子の部)」を制したミレニアム世代の2冠女王・吉田優利(19=ウェルネススポーツ大1年)を直撃。大舞台に挑む意気込み、将来の米ツアー挑戦などその胸の内に迫る。

 ――最終予選はプロに交じって2位で通過した

 吉田:世界でも一番大きな特別な大会だと思っているので、出られるのはうれしいです。いい経験ができると思います。

 ――左手親指痛で、先週の国内ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」は欠場した

 吉田:会場でボールを打ってみて、出場できるか判断します。多少の痛みなら出場したいと思っています。

 ――米女子ツアーには2度出場している(昨年と今年の「ISPSハンダ・オーストラリア女子オープン」)

 吉田:飛距離の違いを感じましたし、すべての面でレベルを上げないと、戦えないですね。海外に行くと、飛ばないほうに分類されると思います。世界のトップの選手は飛ぶ人が多いので、やっぱり飛距離は必要。今は1Wの平均が240ヤード強なので、平均250ヤードにしたいです。

 ――将来は米ツアーが目標だ

 吉田:ナショナルチームで海外の試合に出られるようになってからそう思うようになりました。海外の雰囲気が好きだし、やるからには世界で戦いたいので、実力がついたと判断したら、早いうちに行きたいですね。

 ――国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」(5月9~12日)では最終日最終組でプレーした(4位)

 吉田:優勝争いを目の前で見て、パッティングやショット力で、自分との差を明確に感じることができました。マネジメントは良かったと思います。4日間プレーできたので「こうすれば良かったかな」と思う部分を次の日に試せたり、いい経験になりました。

 ――多くの女子プロゴルファーを指導する辻村明志コーチ(43)に師事して2年がたつ

 吉田:辻村さんだけでなく、上田(桃子)さんからもアドバイスをいただいています。教えてもらったことを意識しながら練習や試合をして、またアドバイスをもらってと、すごくいいサイクルにいると思います。

 ――コーチとは頻繁に連絡を取る

 吉田:悩んだ時ぐらいなので、頻繁ではないですね。

 ――悩むタイプか

 吉田:全然。調子が悪いなと思ったら練習はしないので。次の日になったら良くなってるかもしれないと思って、他のことをやっています。

 ――練習量は

 吉田:少ないほうだと思います。すぐにゴルフ場に行ける環境ではないですし、他のことに時間を使いたいので、ボールを打つときは集中して2時間弱で200球。ミレニアム世代のほかの選手と比べたら半分ぐらいじゃないですか。

 ――他のこととは

 吉田:買い物とか、料理とか、あとは「リンゴ飴」が好きなので専門店に行ったり…。やりたいことができないのが一番のストレスなので、ゴルフがしたいと思ったときはゴルフをしています。

 ――料理は何を

 吉田:お菓子だけです。ネットで見てかわいいなと思ったら自分で作ったり…。ご飯は(飲食店経営の)父に作ってもらったほうが絶対おいしいですから。

 ――4月からハードな日程が続いている

 吉田:今はアマチュアなので、賞金のことを考えなくていいし、母がすごくサポートしてくれるので疲れはないです。プロはこういう日程も当たり前なので、1年早く経験できて得してるな、と思っています。

 ――「全米女子オープン」の目標は

 吉田:4日間戦うことですね。難しいと思いますけど、マネジメントが必要なコースは好きだし、プレーしていて楽しいので、予選の2日間、パッティングが入ってくれれば、チャンスはあるかなと思ってます。

【13人の日本人選手が出場】今年の「全米女子オープン」には吉田を含め、13人の日本人選手が出場する。もう一人のアマチュア・上野菜々子(18)は昨年の「日本女子アマ」で吉田と最後まで優勝を争い、2位に食い込んだ実力の持ち主。最終予選は3位で通過した。2人と同じミレニアム世代で、ひと足早くプロ転向した山口すず夏(18=環境ステーション)は主戦場の米国での最終予選で出場権をつかんだ。

 黄金世代では米ツアー通算3勝で先週の「ピュアシルク選手権」で2位に入り、上り調子の畑岡奈紗(20=森ビル)が筆頭。本人も「自信を持って臨める」と手応えを感じている。最終予選5位で当初は補欠だった新垣比菜(20=ダイキン工業)、直前で世界ランキング50位以内に滑り込んだ勝みなみ(20=明治安田生命)、ツアー経験のほとんどない最終予選3位の天本遥香(20)も加わる。

 国内ツアーからは鈴木愛(25=セールスフォース)、成田美寿々(26=オンワードHD)、比嘉真美子(25=TOYO TIRE)、岡山絵里(22=ニトリ)が出場。米ツアーを主戦場とする横峯さくら(33=エプソン)、上原彩子(35=モスバーガー)もメジャー切符をつかんだ。13人に加え、昨年のアジア大会でフィリピン代表として金メダルを獲得したアマチュアの笹生優花(さそう・ゆうか=17、代々木高3年)も出場。笹生は日本の国籍も持っている。

☆よしだ・ゆうり=2000年4月17日生まれ。千葉県出身。16年からナショナルチーム(アマチュア日本代表)に選出される。昨年は「日本女子アマ」「日本ジュニア」で優勝。同一年の2冠は03年の宮里藍以来となる史上3人目の快挙だった。今春、麗沢高を卒業し、ウェルネススポーツ大に進学。11月のプロテスト受験を予定している。昨年末からトレーニングで約5キロ増量し、158センチ、59キロ。O型。