【全米プロ】スイングマニアが分析 ウッズ「メジャー2連勝」へ死角なし!

2019年05月14日 16時30分

練習ラウンドを回るウッズ(ロイター=USA TODAY Sports)

 男子ゴルフの今季メジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」(ニューヨーク州ファミングデール)が16日に開幕する。毎年8月開催から5月へと変更された今大会の注目は、4月の「マスターズ」で復活Vを果たしたタイガー・ウッズ(43=米国)がメジャー2連勝なるかだ。舞台となるベスページ・ステートパーク・ブラックC(パー70)で行われた2009年「全米オープン」で予選4位(最終成績は27位)と大活躍した矢野東(41)が決戦の行方を占う。

 復活したスーパースターに死角はないのか。日本屈指の“スイングマニア”として知られる矢野が最初に指摘したのはウッズの首だ。「スイングは、もともとしなやかさがあって(メジャーを3勝した)2000年ごろはスイング中、常に首が長いままだった」

 スイングに硬さや詰まりが出ると、肩甲骨が上がり首が短く見える。ケガの影響か、棄権や復帰を繰り返していた4~5年前のウッズは、まさにそんな状況だった。

 それでも本格復帰した昨季から“首の長いスイング”が復活。矢野は「アイアンは抜群にうまくてパットが入る。ティーショットがある程度の幅に収まっていれば、いつ勝っても不思議はない」。そんな状態で臨んだ4月の「マスターズ」で11年ぶりのメジャー制覇を果たしたようにスイングに不安はない。

 また、ウッズの特長としては得意コースではめっぽう強いこと。毎年、オーガスタナショナルGCで行われる「マスターズ」は5勝。トーリーパインズGCでは08年「全米オープン」など8勝を挙げている。今年は02年に制した「全米オープン」と同じコース(ベスページ)で「勝っているコースは自分の攻め方が確立されているので絶対に優利。グリーンも合っていると思う」。

 矢野は同コースで「65」を出した10年前の「全米オープン」第2ラウンドを「人生でベスト3に入るぐらいパットが入った」と振り返る。「見た目より速いな、遅いなというのがあると、考えることが増えるけど、自然にタッチが合うコースならラインに集中できる。パットに自信があればショットで無理をしないので、どんどん流れが良くなってくる」と、好循環が期待できるわけだ。

 また、同コースで開催された02年の「全米オープン」の優勝スコアはウッズの3アンダー、09年はルーカス・グローバーの4アンダー。トップ選手も我慢比べの難コースだ。矢野は「10年前はパー4の2打目に3~4回FWを使ったけど、今の世界のトップ選手は飛ぶから。1Wで320~330ヤード飛ばし、ショートアイアンで2打目を打てば、スコアは伸びるんじゃないか」という。

 その一方、今回は7459ヤードのパー70。10年前の「全米オープン」から約30ヤードしか伸びておらず、距離に苦しむコースではない。さらに矢野は「『全米オープン』と『全米プロ』ではセッティングが違うよね。『全米プロ』は伸ばし合いのセッティングが多いので、フェアウエーも広く取ってくる」と、過去の大会とは違う展開もあり得ると“補足”した。

 矢野が言うように、スイングやコース適性など、ウッズに不安要素はなさそう。このままメジャー2連勝に突き進む可能性は高そうだ。