【ジョージア州オーガスタ11日(日本時間12日)発】今季のメジャー初戦「マスターズ」初日(オーガスタナショナルGC=パー72)、初出場のアマチュア金谷拓実(20=東北福祉大3年)が4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73をマーク、1オーバーの44位につけた。緊張でガチガチになりながらも出だしでいきなりの連続バーディーを奪うなど大健闘。大目標のローアマ獲得に向けて好発進した。

「緊張し過ぎて、どこに飛ぶんだろうとドキドキしてました」。記念すべき「マスターズ」での最初の一打は左の林に飛び込んだ。

 2打目は残り190ヤード。前方の木の右から大きくフックをかけてグリーンをとらえると、ピンを刺したまま臨んだ8メートルを沈める。ピンチから一転のバーディー発進だ。

 続く2番パー5はグリーン右手前から3打目のアプローチを寄せてバーディー。「ピンが左だったので右を広く使って、プラン通りのバーディーが取れたので落ち着けました」。スタートが早かったこともあり、この時点で2アンダーは首位。リーダーボードにも「KANAYA」の名前が載り「写真を撮りたかった」と振り返った。

 16番を終えて1アンダーと、いきなりのアンダーパーも見えてきたが、17番パー4は2打目でグリーンをオーバーしてダブルボギー。「風の読みを間違えました。(折り返しとなる)15番がフォローだったので、かなりフォローだと思ったんですけど…」。終盤での手痛いミスを悔やんだ。

 それでも、先輩の松山英樹(27=LEXUS)らプロ3人を抑えて初日は日本勢トップの成績。ローアマ争いでもイーブンパーで29位のビクトル・ホブラン(21=ノルウェー)に1打差と好位置だ。

 2日目に向け「カットラインは気になると思うけど、下は見ずに上を見て、上位を目指してやっていきたい」。スタート時の緊張はどこへやら、たくましい表情でさらなる好プレーを誓った。