【マスターズ】昨季日本賞金王・今平 我れに秘策アリ

2019年04月11日 16時30分

小平(左)と練習ラウンドを回った今平は好調を維持して本番を迎える(ロイター)

【ジョージア州オーガスタ10日(日本時間11日)発】今季のメジャー初戦「マスターズ」(オーガスタナショナルGC=パー72)開幕前日の恒例行事パー3コンテストが行われ、昨季の日本ツアー賞金王で初出場の今平周吾(26)は小平智(29=Admiral)と同組で参加した。同伴した婚約者をもう一度夢舞台に上げるため、秘策を準備。松山英樹(26=LEXUS)に注目が集まる日本勢の中でダークホースに浮上してきた。

 インの9ホールをプレーし、最終調整を終えた今平は「調子は悪くない。コースにも慣れてきたのでうまくはまれば、60台も出せると思う」と自信をのぞかせた。「マスターズ」は初めてだが、メジャーは4度目の出場とあって「そんなに緊張しなくなったかな」。口数は決して多くはないが、精神的な余裕を感じさせた。

 祭典には大胆な作戦で挑む。アプローチで使用するウエッジは同じ60度のものを2本用意。14本までしかバッグに入れられないルールの中で、全く同じクラブを2本入れるのはあまり見ない光景だ。

 だが、この2本にはそれぞれ特徴がある。1本は使い古して溝が減ったもので、スピンをかけない時に使用。もう1本はスピンをかける時に使う新しいものだ。普段は新旧同モデルのものを入れているが「ペタペタの芝が難しいので、新しい方はバウンスの少ないものにしました」とオーガスタ対策も抜かりはない。

 そんな今平について、日本のテレビ中継で解説を務める芹沢信雄(59=グルーヴアンドスポーツ)は「ショットの調子は良さそうだし、上げるアプローチがうまいので、グリーン周りもうまく対応している。(初出場で28位だった)昨年の小平みたいな感じでいけるんじゃないですかね」。日本の賞金王の小技は十分にオーガスタでも通用すると見ている。今平自身も「上げるアプローチは得意ですね。練習ラウンドをした限りではあまり転がすアプローチが必要という場面はないのかなという印象です」と好感触だ。

 練習ラウンド後には婚約者でキャディーを務める若松菜々恵さん(23)とともにパー3コンテストに参加。菜々恵さんは最終9番のティーショットを打ったが、池ポチャに終わったことで「来年もチャレンジしたい」と早くもリクエストした。これには今平も苦笑いだったが、婚約者にリベンジの機会を与えるという新たなモチベーションもできた。

 今回は世界ランク50位以内などの条件を満たせず、特別招待という形での出場。それだけに「まずは予選を通って、そこから上位を目指したい」。得意のアプローチを武器に来年の出場が決まる12位以内を目指す。