【マスターズ】アジアアマ王者・金谷 先輩松山超えの嵐起こす?

2019年04月09日 16時30分

練習ラウンドで調整した金谷(ロイター)

【ジョージア州オーガスタ8日(日本時間9日)発】怪物超えは果たせるか。ゴルフの祭典「マスターズ」(11日~)に出場する金谷拓実(20=東北福祉大3年)が公式会見に臨んだ。日本人のアマチュアが出場するのは2011、12年の松山英樹(27=LEXUS)以来2人目。同じ大学に通い、同じく「アジア太平洋アマチュア選手権」を制して大舞台の切符をつかんだ次世代エース候補は、ゴルフ界を飛び越えた度胸を武器に世界を驚かす覚悟だ。

 金谷にとって「マスターズ」への第一歩は、同じ道をたどる先輩の松山から新年早々に送られた「もうちょっと飛ばないと厳しい」という言葉だった。

 松山自身も「マスターズ」初出場時には細身だったが、1年後には10キロ以上体重を増やすなどパワーアップ。プロ転向後、米ツアーで活躍する礎となっただけに重みのある言葉だが、さすがに数か月で飛距離を伸ばすことはできない。先週、松山と練習ラウンドを行った際には東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督に「25ヤードぐらい差がある」と言われたほどだ。

 飛距離はまだこれから伸ばしていく段階。「(コースは)長いし、周り(の選手)も飛ぶので厳しいけど、できることをきっちりやりたい」と今回は割り切ってプレーする構えだ。

 そうなってくると、より重要になってくるのはコースマネジメント。これについても、2日間のプレーで松山の教えを受けた。「この位置ならこっちに打った方が傾斜で寄るよとか、いろいろ教えてもらいました」。メジャー初制覇に向けて調整する松山だが、自らの経験を還元することで後輩のアシストも欠かさない。

 金谷が目標とするのは4日間アンダーパーでのプレー。11年の松山は通算1アンダーの27位でローアマに輝いており、目標を達成すれば、少なくともスコアでは先輩に並ぶことになる。

 この日に行われた公式会見では、米メディアから「影響を受けた選手は誰? 松山? 石川(遼)?」という質問も飛んだ。これに対して金谷は「2人もそうだし、日本にはいいプレーヤーがたくさんいるので、いろんな人の影響を受けました」と優等生回答で切り抜けたが、偉大な先輩だけでなく、意外な人物の影響を受けていることも明かした。

 それはサッカーの元日本代表MF本田圭佑(32=メルボルン・ビクトリー)だ。会見の冒頭で使った「アイム・ソー・ハッピー、ソー・エキサイテッド」はACミランの入団会見での言葉。当時の本田の会見をユーチューブで何度も見返し「使えそうな英語のフレーズをストックしている」。活躍した暁には“本田魂”を披露することを思い描いている。

 この日はアマチュア選手だけが泊まれるクラブハウスの屋根裏部屋「クロウズネスト」(カラスの巣)に宿泊。松山でさえ2年間、一度も足を踏み入れなかった部屋に一人で泊まるあたり、度胸は満点。松山の教えを胸に、ローアマ(ベストアマチュア)獲得を目指す。

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