【起亜クラシック】畑岡奈紗 逆転で米ツアー3勝目

2019年04月01日 10時37分

優勝カップを手にした畑岡(AP)

【カリフォルニア州カールスバッド31日(日本時間1日)発】米女子ツアー「起亜クラシック」(アビアラGC=パー72)最終日、畑岡奈紗(20=森ビル)は6バーディー、1ボギーの67で回り、通算18アンダーで優勝を果たした。昨年11月の「TOTOジャパンクラシック」(滋賀)以来の米ツアー3勝目、米本土での勝利は昨年6月の「アーカンソー選手権」以来で、4日間大会では初勝利となった。

 技術の高さと精神力の強さがかみ合った栄冠だった。前日の第3ラウンドで8バーディー、ノーボギーの完璧なゴルフを見せ、この日もその勢いを持続。出だしの1番パー4でバーディーを奪うと、3、5番でも伸ばし、前日まで首位だった朴仁妃(30=韓国)をかわして単独首位に浮上した。

 折り返しの10番パー5では2オンに成功。イーグルパットこそ入らなかったが、楽にバーディーを奪った。15番パー4では2打目をピン横1メートルにつける抜群のショットで18アンダーまで伸ばし、この時点で2位グループに3打差。次の16番は1オンも狙えるパー4とあって、安全圏に入ったかと思われた。

 だが、その16番に“ワナ”があった。ティーショットが左に曲がり、ボールはグリーンを転がり抜けて池へ。前の組の進行が遅く、ティーグラウンドで5分以上も待たされたことでリズムが狂った。ペナルティーからの3打目はうまく寄せたが、パーパットを右に外してボギー。第2ラウンドの4番以降48ホール連続ボギーなしで進んでいたが、それも止まった。

 これで2位とは2打差。最終18番が難易度の高いホールとあって予断を許さない状況になったが、ここからが畑岡の真骨頂だった。17番パー5の3打目、130ヤードからの一打はピン横15センチのスーパーショット。前のホールのショックを引きずらず、バーディーを取り返した。

 18番のティーショットが右に曲がってヒヤリとさせたが、2オン2パットのパーでまとめてフィニッシュ。30センチのウイニングパットを沈めた瞬間、少しはにかむと軽く右手でガッツポーズを見せた。グリーン横で見つめた母・博美さんからウオーターシャワーで祝福されると、笑顔がはじけた。

 次は今季メジャー初戦「ANAインスピレーション」(4日開幕、カリフォルニア州ランチョミラージュ)。今季序盤の不調から脱し、調子は上向きとあって、初のメジャー制覇への期待が高まってきた。

 畑岡の話=朴仁妃選手と同じ組で緊張していたけど、自分のプレーに徹することができた。試合が始まる前はこういう結果は想像できなかった。ショット、パットともに決勝ラウンドになって入ってくれて安定した。