勝みなみ 女子ゴルフ黄金世代の主役からツアーの主役へ「20歳の主張」独占直撃

2019年02月28日 11時00分

“スーパー女子高生”だった勝が女子ツアーの主役へ

 ゴルフの国内女子ツアーは3月7日からの「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)で開幕する。ますます活躍が期待される「黄金世代」のなかでも、代表格は勝みなみ(20=明治安田生命)だ。アマチュアでツアー史上最年少優勝の快挙達成から、はや5年。プロとしてフル参戦2年目の今季は賞金女王を目標に掲げる。黄金世代の主役からツアーの主役へ――。開幕を目前に勝を直撃した。

 ――充実したオフを過ごしてきた

 勝:昨年末は仕事もあって、あまりトレーニングもできていなかったんですけど、今年はタイでの合宿(2月)にトレーナーさんにも来てもらったので、何のためにどこを鍛えるのか、意識しながらできたと思います。

 ――具体的にはどんなトレーニングを

 勝:下半身が中心ですね。あとは初めて懸垂をやりました。上半身はあまりやっちゃいけないと思っていたんですけど、肩の周りの筋肉は(ダウンスイングで)クラブを引きつける時に必要だということで。

 ――賞金女王へ、準備は整った

 勝:結果はなるようにしかならないので、今はあまり意識はしてないんですよ。今年の目標は1年間、笑顔でプレーすること。あと、複数優勝はしたいなと思っていて、その結果として「あっ、賞金女王になれてた」となれば、理想かなと思っています。

 ――なぜ笑顔

 勝:昨年、最後(11月の「大王製紙エリエールレディス」)で1勝することができて、あの試合を振り返って、常に笑顔でいることが大事だなと思ったんです。初日にOBを2発打ったんですけど、それでも笑顔でラウンドしていたら、1アンダーで回れたので。だから、今年のテーマは「笑顔」です。

 ――オフは息抜きもできた

 勝:昨年末、初めて父とお酒を飲みに行きました。メニューに日本酒が10種類ぐらいあって「全部飲んでみよう」ということになって…。お店の人によると、2人で1・5升飲んだらしいです。記憶はないんですけど「ここは私が」って、お金を払ったことは覚えてます(笑い)。

 ――成人式もあった

 勝:式のあと、友達と集まって、最初は1次会で帰るつもりだったんですけど、2次会も行きました。

 ――どんな話を

 勝:「テレビに出たらいくらもらえるの?」とか、そういう話を結構聞かれるんですよ。ただ、お金のことってホントに知らないんで、賞金は見ての通りだよって。友達がどんな仕事をして、月にいくらもらってるみたいなリアルな話も聞いて、私は特殊な世界にいるんだな、と改めて思いました。みんなも頑張ってるんで、私も頑張って恩返ししなきゃいけませんね。

 ――同じ「黄金世代」の選手にライバル心は

 勝:ゴルフは自分のスポーツなんで、ライバルとか、誰かに勝ちたいとか、思ったことがないんですよ、自分でもビックリするぐらい。試合には勝ちたいですけどね。

 ――特に勝ちたい試合は

 勝:どの試合も勝ちたいんですけど、一回は公式戦(国内メジャー)で勝ってみたいという気持ちはありますね。私も4日間の大会(「エリエール」)で勝てたので。

 ――4日間大会で勝ったのは自信になった

 勝:周りの方に「4日間と3日間は違うよね?」と言われて…。全く意識していなかったので、最初は「私が勝ったの何日だっけ?」って感じだったんですけど、4日間で勝つってすごいことなんだって思うようになりました。

 ――東京五輪や海外メジャーも4日間大会だ

 勝:東京は今のランキング(世界92位)では厳しいので、頭の片隅には置きつつも、次(2024年パリ)を目指してもいいのかなと思ってます。海外メジャーには早く行ってみたいですね。日本よりピリピリしてるイメージがあるので、雰囲気にのまれそうですけど(笑い)。

【黄金世代】勝がアマチュア優勝を飾った2014年から注目を集める「黄金世代」は実質プロ1年目となった昨季、プロとしても一気に頭角を現した。4月の「サイバーエージェントレディス」で新垣比菜(20=ダイキン工業)、8月の「CATレディース」で大里桃子(20=伊藤園)が初優勝。夏場に不振に陥った勝も、徐々に調子を取り戻して11月にアマ時代以来のツアー2勝目を挙げた。優勝はなかったが、小祝さくら(20=ニトリ)が賞金ランキング8位と世代トップの活躍。原英莉花(20=日本通運)も同38位でシード入りを果たした。

 また、下部のステップアップツアーでは河本結(20=エリエール)が4勝を挙げて賞金女王を獲得。QT上位の浅井咲希(20=小杉CC)、三浦桃香(20)らとともに今季前半の出場権を獲得している。昨季、米ツアー2勝の畑岡奈紗(20=森ビル)を含め、さらなる飛躍が期待される。

☆かつ・みなみ=1998年7月1日生まれ。鹿児島県出身。アマチュアとして出場した2014年4月の「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝。15歳293日での優勝はツアー最年少記録。高校卒業後の17年にプロテスト合格。フル参戦1年目の18年はプロ初優勝を挙げ、賞金ランキング9位だった。157センチ、56キロ。AB型。