【カリフォルニア州サンディエゴ24日(日本時間25日)発】米男子ツアー「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」初日(トーリーパインズGC南&北C=いずれもパー72)、松山英樹(26=LEXUS)が6バーディー、ノーボギーの66で回り、首位と4打差の6位で発進した。昨年9月のシーズン最終戦で優勝して以来のツアー出場となるタイガー・ウッズ(43=米国)は2アンダーで53位。予選ラウンドを松山と同組で回る小平智(29=Admiral)はイーブンで98位だった。

 2週前の「ソニー・オープン」に続いて今年2戦目の松山が“2019年バージョン”のプレーを披露した。

 1番パー4。約8メートルのバーディーパットを、松山はピン(旗竿)を立てたまま打った。

 2番も、3番も。そして4番で2メートルを決めて初バーディーを奪った際も、ファーストパットではすべてピンをカップにさしたままの状態で打っていた。

 今年からのルール改正で、グリーン上のプレーの際にピンを立てたままにしてボールが当たってもペナルティーを科されることがなくなったことに対応してのプレー。状況によっては抜くこともあったが、立てたままにしておくことでターゲットが明確になる効果があるのか、この日は厳しいパーパットを残すこともなく、ノーボギーのラウンドだった。

 パットのストレスが減ればショットも冴える。5番も2メートルを決めて連続バーディーを奪うと、7番は50センチにピタリとつける。9番パー5も確実に伸ばして、前半だけで4アンダーとした。

 今大会の予選ラウンドは南北の両コースを回る。10アンダーで首位のジョン・ラーム(24=スペイン)を筆頭に上位5人がすべてこの日、北コースだった。

 松山も北コースでのプレーだっただけにさらに伸ばしたい状況で10番から15番まではパーが続くも、16番はピンを抜いて5メートルを沈めて5つ目のバーディー。2オンに成功した17番パー5はマウンド越えで大きく左に切れる約15メートルのイーグルトライを、ピンを立てたまま打って50センチに寄せてバーディー。最後の18番もロングパットをピンを立てて“OK”に寄せ、パーセーブして初日を終えた。

 今季はここまで3戦で18位が最高と、不本意な成績が続く流れを変えるプレーを2日目以降も続けたい。