衝撃のV賞金2億円 「ZOZOチャンピオンシップ」を選手はこう見る

2018年12月04日 16時30分

 男子ゴルフの“ZOZOマネー”が大きな注目を集めている。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の年間表彰式が3日、都内で行われ、今平周吾(26)が賞金王、最優秀選手賞など6冠を受賞した。今平は来季の連続賞金王に意欲を示したが、それを大きく左右する可能性があるのが、衣料品通販サイトを運営する「ZOZO」が主催する日本で初開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(来年10月、千葉)。優勝賞金は破格の約2億円とあって、その扱いをめぐってかんかんがくがくだ。

「ZOZOチャンピオンシップ」は米ツアーであると同時に日本ツアーの1試合として行われる。日本から出場できるのは来季の成績上位者7人(詳細は未定)、同大会開催のために日程変更に応じた「ブリヂストンオープン」の上位3人の計10人。加えて主催者推薦8人のうち3人は日本からとなる見込みだ。

 賞金王になった今平の今季の獲得賞金は約1億4000万円。日本ツアーから出場する13人の誰かが優勝すれば、賞金王はほぼ決定する。そのため、JGTOでは同大会の賞金を50%や30%に減額して賞金ランキングに加算することを検討中。今月下旬に予定される来季の日程発表と同時に発表するとしている。

 選手会長の石川遼(27=CASIO)は「選手の考え方は様々で意見をまとめることはできなかった。選手会としてはJGTOの判断に任せることになりました」と現在までの経緯を説明。歴代賞金王でもある一選手としての意見を求めると「日本の選手が勝てば、ゴルフ界は盛り上がる。ある意味で賞金王以上に価値があることなので、必ずしもその選手が賞金王にならなくてもいいのかなと思う。もちろん『なんで賞金王じゃないんだ』という人もいるでしょうけど」。どちらかといえば、減額に賛成のニュアンスだった。

 一方で、今季賞金王の今平は「毎試合の目標は予選通過。その積み重ねが一番稼げた要因です」と話した上で「全額加算した場合、(同大会で)最下位でも結構な額ですよね」と“コツコツ型”らしい反応を示す。

 賞金総額がほぼ同規模の世界選手権シリーズ「HSBCチャンピオンズ」(中国)は最下位でも賞金約500万円(両大会とも予選落ちなし)。試合によっては国内ツアーの2位に相当する額でランキングに与える影響は小さくない。このため今季賞金王の意見は「1億円は大きいですけど、米ツアー優勝ですから、50%ぐらいが妥当なんですかね」。今平の年間1勝での賞金王は42年ぶりの快挙(珍事?)だったが、1億円の加算なら誰かが再現しても不思議はない。

 そうした中で、米ツアーを5年間経験した選手会長の見方が正しいのかもしれない。「日本開催で米ツアーのトップ選手が一部欠場したとしても、日本の選手が勝つのは簡単じゃない。(松山)英樹だって、アジアの試合でいつも勝てるわけじゃないですから」(石川)。来年、この問題が再燃するかどうかは、石川、今平らの同大会での活躍にかかっている。