ゴルフの米男子ツアーと衣料品通販サイトを運営する「ZOZO」が20日、都内で会見を開き「ZOZO選手権」(千葉・習志野CC)を来年10月24~27日に開催すると発表した。日本で初めての米ツアー開催で、賞金総額975万ドル(約11億円)、優勝賞金175万ドル(約2億円)のビッグトーナメントとなる。

 会見に出席した松山英樹(26=LEXUS)は「権利を持って出場して優勝することが大事だと思う」と意欲的。ZOZOの前沢友作社長(42)が月旅行を計画していることに話が及ぶと「(自分に)お声がけがあるかは分からないけど、そのときは行きたいと思います」と笑顔で話した。

 国内での米ツアー公式戦開催は日本のファンにとってもうれしいニュースだが、気になるのはトップ選手がどれだけ参戦するのかだ。最も注目されるタイガー・ウッズ(42=米国)参戦の可能性を問われた米ツアーのクリスチャン・ハーディ副会長は「選手には個人のスケジュールがある。これからマツヤマサンに説得してもらえたら」と冗談交じりに話すだけ。

 シーズン序盤に当たるこの時期、米ツアーは「CJカップ」(韓国)、「HSBCチャンピオンズ」(中国)などアジアシリーズを展開しているが、上位陣揃い踏みとはいかないのが現状だ。米ツアー関係者は「高額賞金というだけでは必ずしもトップ選手は集まらない」と指摘したうえで「ZOZOと協力して、この試合の魅力を選手たちに伝えていく必要がある。『日本』『東京』に対して、好意的な印象を持っている選手が多いと感じている」と現時点での手応えを口にした。

 ウッズ、フィル・ミケルソン(48=米国)、リッキー・ファウラー(29=同)、ロリー・マキロイ(29=英国)ら近年、日本でプレーしていない大物がどれだけ名を連ねるのかは何かと話題を集める?前沢社長の発信力にかかっている。