国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」最終日(21日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=パー71)、1打差の3位から出た今平周吾(26)が66をマーク、通算16アンダーで逆転優勝を飾った。

 今大会ではコンパクトなスイングを心掛け、これが功を奏していたが、最終日はスイングのタイミングがずれた。7番をボギーとして首位とは4打差。「自分からいかないと勝てない」と8番以降は本来のスイングに戻して、ショットの切れを取り戻した。9、11、13番をバーディーとして、2打差に迫ると、16番からは3連続バーディー。「ずっと勝ちたかったので強気のパットで決めました」と自ら鮮やかな逆転劇を振り返った。

 今季はここまで2位が3回、3位が3回。一度も優勝することがないまま、賞金ランキングトップを走ってきた。大会前、練習ラウンドをともにした尾崎将司(71=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ)は「優勝しないで賞金王はないだろう」。大先輩の厳しい言葉にすぐさま最高の結果で応えた。

 今季の獲得賞金は1億円を突破。6試合を残して2位に3000万円以上の差をつけた。「この優勝を自信にしたい。あと1つ勝てば、賞金王が近づいてくる」。20代の日本人選手5人が初Vを飾るなど、若手の成長が著しい今シーズンを象徴するように、初めて石川遼(27=CASIO)、松山英樹より下の世代から賞金王が誕生しようとしている。