来年6月7~9日に千葉・成田GCで開催される米シニアゴルフツアー「マスターカード・ジャパン選手権」の概要発表会見が9日、同GCで行われた。会見にはトム・ワトソン(69=米国)も出席。「大会にはジャンボさんに出てもらいたい」と、尾崎将司(71=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリー)へラブコールを送った。

 マスターカードのゴルフ親善大使を務める関係で出席した「新帝王」が参戦を呼びかけたのは、レギュラーツアーにこだわり、シニアツアー(満50歳以上が出場可)を頑なに拒み続けている尾崎だった。

「1973年か74年にハワイでのエキシビションマッチで初めて会った。その時のスコアは、私が67でジャンボは69だったけど、飛距離に驚いたものだったよ」とのエピソードを明かしたワトソン。

 日本での米シニアツアー開催は「JAL選手権」として行われた昨年9月に続いて2度目だが、その目玉としての出場を望んでいる。

 この呼びかけに、同席した日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長(63)は「去年は人を通じて打診して断られたけど、今回はお願いに行くことになると思う」と、ワトソンの「特使」として自らが足を運んで要請することを宣言した上で「日本のシニアツアーは『出ない』と言ってるけど、米のシニアには出てほしいと思っている」との個人的な希望も明かした。

 今季は出場4試合にとどまっている尾崎。こうした周囲の熱意にどう応えるのか。