ゴルフの国内女子メジャー「日本女子オープン」最終日(30日、千葉・千葉CC野田C=パー72)、大会3連覇を狙った畑岡奈紗(19=森ビル)は68とスコアを伸ばしたものの、通算15アンダーで優勝した世界ランキング4位の柳簫然(ユ・ソヨン=28、韓国)に及ばず、通算12アンダーの2位に終わった。

 雨の中、最終組の1つ前でプレーした畑岡はスタートの1番パー4をバーディーとすると、2番パー3では10メートルを沈めて連続バーディー。「練習ラウンドでちょうど見ていたところだったので自信を持って打てました」。あっという間に首位との2打差を追いついた。

 しかしここから伸ばせず、3つ目のバーディーは14番パー4。取りたかった6、7番などでスコアを伸ばせず「取りこぼしがあったのが悔しい。自分が一歩前に出られなかった」と振り返った。

 対する柳は67で回り、完璧なプレーを披露。首位に並んで、柳とともに最終組でプレーした菊地絵理香(30=オンワードHD)は「あんなに安定した選手は見たことがないぐらい。スキがなかった」と脱帽。一度は並んだ畑岡も中盤以降、突き放された。

 次週は比嘉真美子(24=TOYO TIRES)らとともに国別対抗戦「インターナショナル・クラウン」(4日~、韓国)に出場。韓国チームには柳も名を連ねるなど「すごく強い選手が揃っているんですけど、先輩方と一緒にチーム一丸となって戦いたい」。両親はジュニア時代、畑岡自身がチームのために作った日の丸を手に応援に出向く予定だ。

 日米ツアー共催「TOTOジャパンクラシック」(11月2日~、滋賀)で日本に戻ってくる。「(今季中に)もう1勝したい。日本でプレーするチャンスもあるので、そこで優勝できたらいいなと思います」。連覇は止まったが、リベンジのチャンスは残されている。