上月財団による「上月スポーツ選手支援事業」の認定式が5日都内で行われ、ゴルフの安田祐香(17=滝川二高3年)、競泳の今井月(18=豊川高3年)ら、新たに認定を受けたアスリートが集まった。

 先週の「世界女子アマチュアチーム選手権」で日本を過去最高の2位に導く活躍を見せた安田は「(優勝した)米国には最終的に10打差をつけられてしまったけど、韓国(3位)は二軍だったので、勝ちたいと思っていました」。韓国は直前のジャカルタ・アジア大会を重視した布陣で臨んでおり、負けられない気持ちが強かったという。

 国際大会などで活躍した支援選手に贈られる「上月スポーツ賞」の表彰式も行われ、5月の卓球世界選手権で女子団体銀メダルの石川佳純(25=全農)、平野美宇(18=日本生命)、早田ひな(18=同)、伊藤美誠(17=スターツ)も出席。石川以外はゴルフ界でいう2000年生まれのミレニアム世代で、安田と同世代だが「テレビで見ている人という感じで雲の上というか、話しかけられませんでした」。

 それでも将来は五輪でともに日の丸を背負う可能性のある選手たちだ。「一緒に五輪に出られたらつながれるのかなと思う。そうなるように頑張ります」と新たなモチベーションを得た様子。次週は「マンシングウェアレディース東海クラシック」(14日~)に出場。「今の調子なら上位争いができると思うので、全力で自分らしいプレーがしたいと思っています」。3位に入った「大東建託・いい部屋ネットレディス」以来、約1か月半ぶりのツアー出場をさらなる飛躍の第一歩とする。