これが、好事魔多しということか。国内男子ツアー「RIZAP・KBCオーガスタ」2日目(24日、福岡・芥屋GC=パー72)、石川遼(26=CASIO)は熱中症とみられる体調不良を訴えてのスタート。73のラウンドで通算1アンダーの30位となった。

 長年、苦しんできた腰痛から解放され、コンディションの良さを強調していた矢先にアクシデントが襲った。「朝から背筋が痛くて、ケアやトレーニングをしても治らず、気持ち悪くなってきた」。それでも「食欲はあった」と会場で食事をとろうとしたが、ノドを通らず、医務室に向かって点滴を受けた。背中の痛みはケガではなく「胃けいれんの影響が出たもの」だという。

 出場を決断し、18ホールを完走したが「(ラウンド中に)状態が悪化したら、やめようと思っていた」。前夜の時点で大きな体調の変化は感じていなかったものの「10時間ぶっ続けで寝たんでビックリした。今考えれば、相当疲れていたんだと思う」と振り返った。

 首筋から肩のあたりに氷のうを当て続けてのラウンドは一進一退の展開。1番パー4では2打目を50センチにつけてバーディー発進としたが、4番でボギー。9番パー5ではイーグルを奪ったものの、直後の10番をボギーとするなど、なかなかスコアを伸ばせない。最終18番パー5はダブルボギーとした。

「やるからには優勝を目指している」としたものの、不安を押しての戦い。3日目は予定通り午前8時50分に1番からスタートした。