【カナダ・レジャイナ24日(日本時間25日)発】米女子ツアー「カナダ太平洋女子オープン」(ワスカナCC=パー72)2日目、初日に首位発進した畑岡奈紗(19=森ビル)は1イーグル、3バーディー、3ボギーの70で通算10アンダー。首位と3打差となったものの、V圏に踏みとどまった。野村敏京(25=Qセルズ)は3つ伸ばし、通算5アンダーに。横峯さくら(32=エプソン)は75で通算2オーバー。上原彩子(34=モスバーガー)は77と落として通算3オーバー。沖縄・興南高出身で現在カナダ留学中のアマチュア、国吉華純(21)は86で回って23オーバーだった。
畑岡がスーパーイーグルを見せた。
5番パー4の2打目は残り130ヤードほど。フロントエッジ付近に着弾したボールはそのままカップに向かって一直線に進み、転がり込んだ。
あまりの鮮やかさに、キャディーがハイタッチしようとして右手を高々と上げていたにもかかわらず、畑岡はキョトンとしたまま。
一瞬の間のあと、右手をガッチリ合わせて、喜びを分かち合った。
この日はスタートからバーディートライが惜しくも切れて入らない展開が続いていた。強風が予想されていたためグリーンは遅めの設定となったことで、曲がり幅は大きくなり、そのタッチがなかなか合わせられないでいた。
その間に、出だし5ホールで4バーディーのロケットスタートを見せたエイミー・ヤン(29=韓国)に首位を明け渡していたが、このイーグルで追いついた。
だがこの後も7番ではバーディーパットがカップを1周して外れるなど、流れをつかむことができない。
スコアが動きだしたのはインに折り返してからだった。
314ヤードと短い10番パー4はドライバーでグリーン手前のラフまで飛ばした。アプローチは8メートルほどオーバーさせていたが、これを沈めてバーディーを奪った。
だが11番パー3はティーショットがバンカーで“目玉”になる不運。これは寄せきれず、最後は2メートルを沈めて何とかボギーで収めた。
それでも続く12番パー5でアプローチを3メートルに寄せてきっちりバーディーを奪い返す。
ところが13番ではボールが2度続けてカップに蹴られる、悔しい3パットでボギーとしてしまった。
16番でもボギーを叩いたものの、17番で取り返し、2つ伸ばしてフィニッシュとなった。
米女子ツアーは来週で北米シリーズが一段落。3週後にはメジャー最終戦の「エビアン選手権」(フランス)も控えるだけに、いい流れをつくっていきたいところだ。