ゴルフの「日本ジュニア選手権」女子15~17歳の部最終日(17日、埼玉・霞ヶ関CC東C=パー71)、首位タイでスタートした吉田優利(18=千葉・麗沢高3年)が68で回り、通算8アンダーで初優勝を飾った。6月の「日本女子アマ」と合わせて2冠達成。同一年の2冠は2003年の宮里藍(33=サントリー)以来、3人目の快挙となった。

 優勝争いは吉田と政田夢乃(18=北海学園札幌高3年)のマッチレース。折り返しの10番パー3をバーディーとした政田に1打リードを許した吉田だったが「『日本女子アマ』でもビハインドの場面はあったのでここからが勝負だと思って、どうやってバーディーを取るかを考えました」。

 14、15、17番といずれも残り100ヤードから10センチにつけるベタピンのバーディー。戦略通りにスコアを伸ばし、ライバルを突き放した。

 藍以来の2冠について問われると「藍さんにはお会いしたことがないし、雲の上の人過ぎて、想像がつかない。ゴルフをしない人でも知っている選手というのはプレー以外の部分も秀でていると思うので、これから少しでも近づけるように頑張りたい」。今後はさらに“ポスト藍”の期待も高まっていく。

 来年のプロテストを受験し、日本でプロ生活をスタートさせる予定。将来的に目指すのは米女子ツアーだ。「行けるかどうかは分からないけど、ゴルファーの夢だと思うので、目標は持っていたい」。ニューヒロインの可能性は大きく広がっている。