【英国・リザムセントアンズ5日(日本時間6日)発】女子ゴルフのメジャー第4戦「全英リコー女子オープン」(ロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC=パー72)最終日、首位と3打差の4位から出た比嘉真美子(24=TOYO TIRES)は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落としたものの、通算9アンダーの4位で来年の出場権を獲得した。2位から出たジョージア・ホール(22=英国)が67をマークして通算17アンダーでメジャー初優勝。70で回った岡山絵里(22=ニトリ)は通算4オーバーの52位だった。

 2日目までは2位につけ、3日目を終えて首位とは3打差。1977年「全米女子プロ」の樋口久子以来、41年ぶり2人目の日本勢メジャー制覇も見えていたが、夢は早々にしぼんだ。3番パー4でボギー。「力みもあったし、自分自身のスイングをコントロールするのが難しかった」。6番パー5で取り返したが、その後の連続ボギーで後退。後半は3つのバーディーを奪ったが、14番パー4のダボが優勝争いの可能性を完全に奪った。

 ショットは最後まで安定しなかった。それでも「順位は気にせず目の前の一打に集中した」と気持ちは切らさなかった。伸ばし合いになった最終組のホールとポルタノン・パットナム(28=タイ)のマッチレースには遠く及ばなかったものの「18ホールで1打たりとも悔いの残るショットはない。全力でプレーして4日間を戦い切った。最終日に爆発したスコアを出さないと世界では勝てない。自分にはそれができなかった」と潔く敗戦を受け入れた。

 2013年に「全英」初出場で7位に入ったが、その後は深刻なスランプで日本ツアーのシードを失った。「もうプロゴルファーは続けられないかもしれない」とまで考えた。だが、時間をかけて復調し、4年ぶりに出場したメジャーで奮闘。「プロで6年、いいときも悪いときも経験した。またこの全英に戻ってきて、過去の自分を超えられたのは感慨深い」と、自己最高となった4位の結果をかみしめた。

 6月に大相撲の勢(31=伊勢ノ海)との婚約を発表。苦しい時に支えてもらい、自分も相手を支えていくという気持ちがプレーにもプラスに働いた。回り道をしたかもしれないが「今までやってきたことは間違いではなかった」と自分自身を納得させるには十分過ぎる結果となった。