【オハイオ州アクロン2日(日本時間3日)発】男子ゴルフの世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」(ファイアストーンCC=パー70)初日、連覇を狙う松山英樹(26=LEXUS)は1イーグル、3バーディー、2ボギーの67。昨年大会初日の69を上回るスコアで21位発進した。他の日本勢は時松隆光(24=筑紫ヶ丘GC)が2アンダーの27位と健闘。小平智(28=Admiral)と市原弘大(36)はともに3オーバーで出場71選手の下から3番目。首位は8アンダーのイアン・ポールター(42=英国)。今大会に予選落ちはない。

 667ヤードで「モンスター」と呼ばれる16番パー5で、昨年大会覇者の松山が見せた。

 残り131ヤードからウエッジで打った3打目はピン奥3メートルほどに着弾すると、バックスピンでゆっくりと戻っていく。

 まるでカップに導かれるように軽いフックラインを描いて転がり込む。「入ると思ってなかったので、ラッキー」と言いながらも見事なイーグルでギャラリーを沸かせた。

 インスタートのこの日は11番で2メートルが入らずボギーが先行。13番では1・5メートルのバーディーチャンスを決められない嫌な流れになる。

 これを16番のイーグルで断ち切ると、アウトに入って反撃を開始。1番は2メートルのバーディーチャンスを確実に決め、5番パー3はグリーン外から。6番も4メートルを沈めて連続バーディーを奪う。

 初日の最難関ホールとなった9番パー4はボギーでのフィニッシュとなったが、まずまずのスタートを切った。

 昨年は最終日にコースレコードタイとなる圧巻の「61」をマークして米ツアー通算5勝目を挙げたものの、これ以来、勝利がない。

 だが「去年(の初日)はパットが入って1アンダーぐらいだったと思うので、スコアは今年の方がいいですね」(松山)と、昨年の初日(69)を上回るスコアで回ったことに満足げな表情を見せる。

 2週前の「全英オープン」とその前週の「スコットランド・オープン」はいずれも予選落ちの不本意な結果に終わった。

 この日もティーショットがフェアウエーをとらえたのは14ホール中4ホールだけだったが、それでもアンダーで回ったことに「ショットが安定してきている」とプレー全体の状態は良くなってきている手応えを感じている。

 この大会は来年から冠スポンサーも開催コースも変わる。“最後の”大会を2016&17年の「フェニックス・オープン」に続く連覇で終えたいところだ。