【イリノイ州キルディア29日(日本時間30日)発】女子ゴルフのメジャー第3戦「全米女子プロ」2日目(ケンパーレークスGC=パー72)、午前スタートでのプレーとなった畑岡奈紗(19=森ビル)は強い風の中、72で回り、3アンダーをキープした。上位陣のほとんどがプレーを終えた段階で首位は6アンダーで朴城ヒョン(24=韓国)ら3人。畑岡の順位は初日の10位から大きく動いておらず、優勝が狙える位置で週末を迎える。

 最終18番パー4、フェアウエーからの第2打を左手前4メートルにつけた畑岡はこれを沈め、バーディーで一日を締めくくった。17番をボギーとし、ここまで1オーバー。「イーブンに戻したいと思っていたので、取れて良かった」と振り返った。

 6バーディーを奪った初日と同様、2日目のラウンドもスタートホールのバーディーで幕を開けた。しかし、その後は一進一退の展開となる。直後の2番パー4ではパーパットがカップに嫌われ、ボギーとしたが、3番パー3ではあと少しでホールインワンのスーパーショットでバーディー。5番パー4をボギーとすると、7番パー5では5メートルのバーディーパットを沈めて、小さくガッツポーズを見せた。

 畑岡は「ティーショットもブレて、思うようなパッティングもできなかった」。内容には満足していないが、風の中でのイーブンパーを「最低限のラインをクリアできたことは良かった」と評価した。

 初日から首位の昨季賞金女王・朴、2打差で追う元世界ランク1位のリディア・コ(21=ニュージーランド)ら、上位にはメジャー優勝経験者がズラリ。残り2日、畑岡は強力なライバルたちを相手に、日本人2人目のメジャー制覇を目指す。