男子ゴルフの国内メジャー「日本ツアー選手権森ビル杯」2日目(1日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=パー71)、101位から出た石川遼(26=CASIO)は71とスコアを伸ばせず、通算3オーバーの70位でカットラインに1打及ばず、2週連続の予選落ちを喫した。首位は近藤智弘(40=ネスレ日本)で通算9アンダー。

 13番パー3でこの日4つ目のバーディーを奪い、イーブンパーとスコアを戻したが、直後に落とし穴が待っていた。14番パー4では左ラフからパーオンしたものの、3パットのボギー。さらに続く15番パー5の第1打は右に出てOBとなり、ダブルボギーで一気にこの日の貯金を吐き出した。

 ラウンド後は「いい方向に進んでいるとは思うが、それが18ホール続かない。目先の結果が出ないのはキツイ。やっていることが正しいと思うことが難しくなる」といつになく厳しい表情だった。終盤の16番パー3、17番パー4と手応えのあるショットが続き、いつもなら前向きに次を見据えたコメントをしているところ。だが「今は15番のショットの方が頭にある。練習ではあのショットは出ない。どうしてなのか分からない」と痛恨の一打を引きずった形だ。

 国内男子ツアーは21日開幕の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」までオープンウイークが2週続く。ここで立て直しを図りたいところだが「試合がない方がつらい。練習ではいいショットが打てるので『どうして試合でできないんだろう?』と考えてしまう」。日本ツアーに復帰した昨年後半には5試合連続予選落ちを経験したが、今回はさらに悩みが深そうだ。