【韓国・平昌25日発】日本選手団は平昌のメーンプレスセンターで会見を開き、平昌五輪を総括した。

 競技継続中のクロスカントリー女子30キロクラシカルを除き、金メダル4、銀メダル5、銅メダル4の合計13個は冬季五輪史上最多。齋藤泰雄団長(70)は「日本国民にとって忘れがたい冬季五輪大会になった。最高の成績を収めることができ、目標を達成することができた。入賞者数も43で過去最多。まさに最強のチームジャパンであることを実証した」と満足そうに話し、応援やサポートに感謝した。

 特に目立ったのはスケート勢の活躍だ。ソチ五輪ではフィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)の金メダル1個にとどまったが、平昌では羽生の連覇を含む金メダル4、銀メダル3、銅メダル2と大躍進した。伊東秀仁総監督(56)は「今ある環境の中でどのように練習していくか、強化を考えて練習している」と成果が出た理由を説明した。

 逆にスキー競技はソチの7個から4個と大きく数を減らした。課題は残ったものの、全体としては2020年東京五輪にも弾みをつける結果となった。

 日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長を兼ねる山下泰裕副団長(60)は「確実にタスキは平昌から東京五輪へと受け継がれた。この勢いを大事にして残された2年半、全力を傾けていきたい」と大会の成功に意欲を示した。