【フィギュア】金のザギトワと銀のメドベージェワ 勝負を分けた瞬間

2018年02月24日 16時30分

フラワーセレモニーを終えた(左から)メドベージェワ、ザギトワ、オズモンドは笑顔

【韓国・江陵23日発】平昌五輪のフィギュアスケート女子で、ロシアから個人資格で出場したOARの「2強」による史上最高レベルの争いは、アリーナ・ザギトワ(15)が世界女王のエフゲニア・メドベージェワ(18)を抑えて金メダル。1998年長野大会のタラ・リピンスキー(ロシア)に次いで2番目に若い15歳9か月で栄冠に輝き、今大会OARに初の金メダルをもたらした。

 今季無敗のザギトワは最終組4番目の滑走。7つのジャンプを全て後半に組み込む構成で臨んだ。最初のジャンプに予定していた3回転ルッツ―3回転ループの連続ジャンプは1つ目で乱れて単独となったが、終盤の3回転ルッツに3回転ループもつけた連続ジャンプに変更してカバーした。合計得点で自己ベストをマークし、最終滑走のメドベージェワにプレッシャーをかけた。

 メドベージェワは冒頭に予定していた単独の3回転フリップを、3回転トーループをつける連続ジャンプに変更。後半のコンビネーションを単独に変え、全てのジャンプを完璧に着氷した。2人のフリーの得点は156・65点で同点。結果的にSPの差が金と銀の差となった。演技後半のジャンプは得点が1・1倍となるだけに、メドベージェワが予定通り後半に連続ジャンプを跳んでいたら順位は逆だったかもしれない。

 エキシビションで「セーラームーン」のコスプレをするほど日本のアニメ好きのメドベージェワに対し、すしをこよなく愛するザギトワ。日本にも縁が深い2人は五輪直前と団体後に新潟で合宿も行った。今回、国家ぐるみのドーピング問題により「ロシア代表」としての出場はかなわなかった。試合後、ザギトワは「私には失敗する権利がなかった」と重圧に感じていた胸の内を明かした。宮原と坂本の健闘に沸いた日本だったが、2人への賛辞も後を絶たなかった。