列島から“熱波”羽生「五輪連覇」へファンの祈り届くか

2018年02月15日 16時30分

羽生に日本からの声援は届くか

 列島から“熱波”が送られる。16日のSPで始まる平昌五輪・男子フィギュアスケートに向け、大会2連覇を目指す羽生結弦(23=ANA)のファンらが祈りを続けている。地元仙台などではパブリックビューイングへの関心が高まり、午前開始に合わせて営業を予定するパブも。昨秋の右足負傷から復帰して約4か月ぶりに競技会のリンクに立つ「ゆづ」。17日のフリーも含め、ファンならずとも固唾をのんでその滑りを見守ることになりそうだ。

「スポーツ振興の神」で知られる東京・亀戸の香取神社。奉納された数々の絵馬には「足がもっと回復しますように」「納得のいく演技ができますように」「世界最高得点で金メダルを」と平昌で五輪V2を狙う「ゆづ」こと羽生の活躍を祈る言葉が書かれたものが少なくない。

 昨年11月のNHK杯の直前に右足首を痛めて試合から遠ざかった羽生にとって、平昌は10月のロシア杯以来の実戦舞台となる。香取神社の香取邦彦宮司(70)は「去年の暮れから、いわゆる親衛隊の女性が目につくようになった。先日も年配の方が『羽生選手に渡したい』と言って勝守を買っていった」と最近の様子を話す。

 昨夏の甲子園を制した花咲徳栄(埼玉)の関係者も御利益にあずかり、体操王・内村航平の親族も訪れたという同神社。病気やけがにも勝つお守り「勝守」を購入したり、絵馬を奉納。羽生の復活を願う人々は「祈祷班」を名乗り、縁がありそうな神社を参拝してきた。

 フリーの演技「SEIMEI」の由来である陰陽師・安倍晴明を祭る晴明神社(京都市)、足腰の守護神、護王神社(同)、名前が似る弓弦羽(ゆづるは)神社(神戸市)――。ネット上には「祈祷班活動してきた」「祈祷班出動!」「参拝せずにいられない」といった熱い報告が多数みられる。

 列島が祈るような気持ちで見守る羽生の復帰舞台。土曜日にあたる17日のフリーは、各地でパブリックビューイング(PV)も行われる。羽生の地元仙台では約4600席のアリーナでも開催され「2000人くらいを見込んでいる。過去のPVよりグッと大きい会場を用意した」(主催者関係者)。

 同じく17日に開催する東京・港区では100人の定員に対し「想像を超える数の応募があった。羽生選手への期待からでしょう。北は宮城から南は長崎までの人から届いた」(担当者)というほど関心は大きい。平昌で滑る宇野昌磨(20=トヨタ自動車)の地元名古屋でも同日、約3500席のアリーナで行われる。

 競技はSP、フリーとも午前10時開始で、問題なのは平日のSP。ネット上では「最初から休みを取っていた」「うまく有給取れた」「16日休もうかな」などと、臨時休暇の勤め人続出もうかがわせる。男子フィギュアに合わせ、午前から営業予定を告知しているパブもみられる。16、17日は「ゆづ」大フィーバーになりそうだ。