故障明けでも不安残る羽生 コーチが語る五輪連覇への「絶対条件」

2018年02月07日 16時30分

羽生は本番に間に合うのか

【韓国・江陵6日発】平昌五輪のフィギュアスケートで、66年ぶりとなる男子シングルの連覇を目指す羽生結弦(23=ANA)は、本番に間に合うのか。

 羽生を指導するブライアン・オーサー・コーチ(56)は6日、平昌五輪会場の江陵アイスアリーナで「彼にとっては難しい決断だったが、私がアドバイスした。もう少し時間が必要だった」と9日から始まる団体戦の欠場に至った経緯を説明した。もちろん優先するのは男子シングルの五輪連覇。昨年11月のGPシリーズ・NHK杯の練習中にジャンプで転倒し、右足首を負傷した。それ以降、なかなかその回復具合は伝わってこなかったが、オーサー氏は「すべてがかみ合ってきて、良い練習ができている。私は100%の状態に戻ると思っているし、彼もそう思っている」と前向きな見通しを語った。

 ケガの原因となった4回転ルッツは跳んでおらず、五輪でも回避の見通し。「他のジャンプは跳んでいる。驚くほど回復している」。現在はスタミナ強化を課題に練習に取り組んでいるという。

 とはいえ、ぶっつけ本番、急ピッチの調整と不安材料は残る。それでもオーサー氏は「7月、8月の練習を思い出している」。シーズン途中にケガをしての復帰戦ではなく、新たなシーズンの幕開けとして調整を進めているという。

 今季はネーサン・チェン(18=米国)、宇野昌磨(20=トヨタ自動車)、金博洋(20=中国)の若手がさらに力をつけてきた。過去4年間、世界選手権のタイトルを分け合ってきた羽生、ハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)と肩を並べつつある。羽生といえども万全でなければ、ライバルたちを抑えるのは困難な状況と言える。オーサー氏の言葉通り、100%の状態で平昌五輪のリンクに立つことが連覇への絶対条件となりそうだ。