バンクーバー五輪フィギュアスケート男子銅メダリストで、現在はプロとして活躍する高橋大輔(31)が17日、都内で行われた平昌五輪公式記念コインの記者発表会に出席し、ケガから復活を期す羽生結弦(23=ANA)らにエールを送った。

「男子フィギュアスケーターとしては、ワンツー、メダル2個を見せてほしいと思う。今まで男子が2個取るなんて考えられなかった」。高橋が五輪の注目種目として挙げたのは当然、フィギュア男子だった。

 平昌五輪で金・銀メダル獲得を実現させるには、右足首故障から1週間前に氷上練習を再開したことが明らかになった羽生の復調が不可欠。前回のソチ五輪直前にケガを経験した高橋は「不安や焦りは大きいと思うが、実力のある選手なので大丈夫ではないか。逆境を力に変えられる選手なので何も言わず見守りたい」と羽生への“信頼”は厚く、五輪での活躍に太鼓判を押した。

 男子でもう一人の金メダル候補の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)を含め、羽生以外のシングル代表は男女4人が揃って初出場。「五輪の空気は行ってみないと分からない。結果にこだわり過ぎると力を出せないこともある。五輪を楽しめば、結果につながる」とアドバイスした。

 記者発表で記念コインをプレゼントされると「選手たちもこのコインのように輝いた功績を残してくれると思う」と笑顔。フィギュアに限らず、すべての日本代表選手の活躍を願った。