【フィギュア】宇野が新ジャンプ一時封印 平昌五輪金へ300点超えプラン回帰

2017年12月26日 16時30分

新たなジャンプの一時封印を宣言した宇野

 フィギュアスケート男子の平昌五輪代表に決まった宇野昌磨(20=トヨタ自動車)が25日、4回転サルコーとダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―4回転トーループの連続ジャンプの一時封印を宣言した。2連覇を果たしたとはいえ、前日までの全日本選手権は満足のいかない内容。不安を引きずったまま平昌に乗り込むことを避けるため、昨季の構成に戻して立て直しを図る構えだ。

 代表発表から一夜明け、フィギュアの平昌五輪代表が都内で一部メディアの取材に応じた。そうした晴れやかな席でも、宇野の表情は決して明るくはなかった。フリーの演技、表彰式、そして代表発表を終えてホテルに戻った前夜は「悔しい気持ちが強くて、体が休もうとしなかった。(午前)5時ぐらいに寝て、5時45分に起きました」。睡眠時間はわずかに45分。目を閉じても、なかなか眠りにつくことはできなかったという。

 2週前のグランプリ(GP)ファイナルではミスが出ても大きな悔しさはなかったが「立て続けに、期待に応えるような演技じゃなかったので」。直前のインフルエンザの影響で万全の状態ではなかったGPシリーズ・フランス杯(11月)を含めて、ここ3試合は不満の残る内容。昨季から5戦連続(団体戦を含む)だった合計300点超えを果たせていない。宇野が抱える不満は得点ではないが、フラストレーションがたまりつつあるのは確かだ。

 そんななかで導き出した一つの答えが、今季から実戦投入している新たなジャンプの一時封印だ。ジャンプの種類が増えたことで、今季はこれまでさまざまな構成にトライしてきたが「次の試合ではたぶん(4回転)サルコーも、(前日の全日本選手権男子フリーで初挑戦した)2回転(半)―4回転(トーループの連続ジャンプ)もやらないんじゃないか。昨季と全く同じ構成を体に染み込ませて、余裕があったらプラスアルファで入れようと思う」。

 次の試合は来年1月24日開幕の四大陸選手権(台北)。それまではジャンプの構成を一つに絞り、そのうえで五輪での構成を考え直すプランだ。五輪本番まで残り1か月半となり、残された時間が少ないことから、まずは不安要素となっていた2つのジャンプを取り除く考えに至ったようで、すでに樋口美穂子コーチ(48)にも意向を伝え「先生も同じような意見だった」という。

 これまでもタイトルよりも、内容にこだわってきた宇野は五輪に向けても「いい演技をして結果がついてこなければ(メダルのことを)考えるかもしれない。いい演技をしないと話にならない」。新ジャンプは封印し、300点超えを連発した安定感を取り戻す。