【フィギュア全日本選手権】平昌五輪「2枠」へ女の戦い 元国際審判・杉田氏が解説

2017年12月21日 16時30分

大本命の宮原は全日本4連覇を狙う

 来年2月の平昌五輪代表の最終選考会を兼ねたフィギュアスケートの全日本選手権(21日開幕、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)の最大注目は女子2枠の五輪代表争い。最有力の宮原知子(19=関大)を筆頭に、樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)、三原舞依(18=シスメックス)、本田真凜(16=大阪・関大高)が追う展開となっているが、元国際審判として五輪でもジャッジしたフィギュア解説者の杉田秀男氏(82)が混戦を占った。

 女子の代表は1枠目が全日本の優勝者、2枠目は全日本の2、3位、世界ランキング上位3人など、5つある条件のいずれかを満たした選手の中から選考される。

 杉田氏が本命視するのは今季、左股関節の疲労骨折から復活を果たした宮原だ。「持っているものを出せば、国際的にも評価されるのははっきりしている。先日のグランプリ(GP)ファイナルでは回転不足もありましたが、それ以外の部分では評価を得ていました」

 すでに故障前の状態にほぼ戻っており、第一人者が全日本4連覇を果たし、すんなりと五輪代表を決める可能性が高いという予想だ。

 混戦と見られる2枠目には宮原とともにGPファイナルに進んだ樋口と2月の四大陸選手権を制した三原を推した。

「樋口は昨季まで持ち味の力強さを十分発揮できていませんでしたが、今季はそれが出せている。対する三原は安定感があり、すべての技術がしっかりしている」と、ともに高評価。ただし三原は代表になるための各種条件を一つも満たしていない。全日本で3位以内に入らなければ選考対象になれない。

 一方、昨季の世界ジュニア選手権2位で、今季シニアデビューした本田については「いいものは持っていますが、今は騒がれ過ぎだと思います」と平昌五輪の代表争いに絡むのは難しいという見解。同じようにシニアデビューの白岩優奈(16=関大KFSC)、坂本花織(17=シスメックス)も「力をつけてきていますが…」と上位とはやや差があると見る。

 杉田氏は「女子は全体のレベルが上がっているので、全日本も代表争いも面白いのは間違いありません」。元国際審判員の予想を覆すようなドラマが起きれば、さらに盛り上がるはずだが、果たして…。