【フィギュア】羽生まさかのV逸も平昌五輪2連覇への不安は皆無

2017年09月25日 16時30分

【カナダ・モントリオール23日(日本時間24日)発】フィギュアスケートのオータムクラシックで、男子ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(22=ANA)はフリーで155・52点にとどまり、合計268・24点でまさかの2位に終わった。それでも羽生は「悔しさという大きな収穫を手に入れることができた」と前向き。調整段階の初戦でミスが出るのは例年通りで、来年2月の平昌五輪での2連覇へ大きな不安はなさそうだ。

 完璧なSPで自身が持つ世界最高得点(110・95点)を更新する112・72点をマークした羽生が、フリーでつまずいた。今大会では右ヒザ痛の影響で4回転ループを避け、プログラムを一部変更。冒頭のジャンプは3回転ルッツを予定していたが、1回転になった。これを受け、ジャンプの構成を演技中に再変更するか思案するうちに「考え過ぎてぐちゃぐちゃになっちゃった」。

 その後は得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)での転倒など、ミスを連発。後半に跳ぶ予定だった3つの4回転ジャンプは1つしか成功しなかった。

 今大会は3年連続の出場。過去2年は優勝でシーズン初戦を飾っていたが、フリーで5位となり、ライバルでもある元世界王者ハビエル・フェルナンデス(26=スペイン)にまさかの逆転を許した。五輪シーズンの幕開けで不安を残す結果となったが…初戦としてはある意味「平常運転」ともいえる。

 昨年はSPで世界初の4回転ループに成功。フリーでもやはり4回転ループを決めたが、その他のジャンプでは2度の転倒があった。優勝したとはいえ、合計得点は260・57点。今年より7点以上低かった。

 一昨年は合計得点277・19点だったが、フリーでは転倒や連続ジャンプが単発になるなどのミスがあった。例年初戦では、体力的にもきつくなるフリーの後半で苦しんできた。だが、シーズンが進むにつれてその課題は克服している。

 演技後は「(回避した)4回転ループをやれば良かったかなと思うところもある。(今季から取り入れる予定の)4回転ルッツもできなくはない。そういった点でもどかしい」とコメント。常に高難度のプログラムに挑戦してきただけに、右ヒザの不安により、やや難度を落とした今大会の構成には満足していない。

「挑戦をしないと僕らしい演技は絶対できないと思った。もっとやりたいなと思っていた」。自らの限界に挑めるコンディションに戻れば、絶対王者らしい姿も戻ってくるに違いない。