【フィギュア】シニアデビュー戦Vの本田真凜“格上げにも成功”

2017年09月20日 16時45分

本田は2位に大差をつけ圧勝(ロイター=USA-Today-Sports)

 夢舞台が見えてきた。フィギュアスケートのUSインターナショナルクラシック(米ソルトレークシティー)女子で、シニアデビュー戦の本田真凜(16=大阪・関大高)が優勝。2位以下に約15点もの差をつける圧勝で、2016年の世界ジュニア女王は来年2月に迫る平昌五輪出場へ向けて最高のスタートを切った。さらに同大会では、今後の成績に大きく影響する“格上げ”にも成功したという。どういうことか?

 本田は持ち前の華やかさに加え、しなやかな演技で大人の仲間入りを果たした。全米女王のカレン・チェン(18)らを抑えてショートプログラム(SP)でトップに立つと、フリーでも1位の131・52点をマーク。合計198・42点で表彰台の頂点に立った。

 標高約1300メートルの高地という慣れない環境にしては上出来だ。さらには、今後につながる大きな成果も得たという。

「ジュニアでは7点台だった演技構成点で、8点台が並んだ。8点の選手として認められたということ。もちろん演技次第だが、一度出れば次のGP戦では、ジャッジは8点、さらに9点を出すのにもちゅうちょしなくなる。伸び盛りですし、点は上がっていくでしょうね」(国際スケート連盟に近い関係者)

 ジャンプやスピン、ステップなどの技術点も当然重要だが、表現力を示す5項目の演技構成点は高得点のカギになる。トップ選手は10点満点で10点が並ぶことも。また表現力が高い選手は、たとえジャンプで転倒しても演技構成点でカバーし、高得点をキープできる。今大会、本田はフリーで5項目のうち4項目で8点台をマーク。これは時に選手の“格”も表すとあって、GP戦を前にまずは1ランクアップを果たしたことは大きい。

 一方で、平昌五輪で日本女子の出場枠はわずか「2」しかない。2015年世界選手権銀メダリストの宮原知子(19=関大)を筆頭に、三原舞依(18=神戸ポートアイランドク)、樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)らとの激しい戦いが待っている。大一番は年末の全日本選手権(12月20日~、東京・調布)となるが、その前にGP戦でも結果を出す必要があり、今回の“格上げ”は好材料だ。

 大会後は、変更を決めたSPの振り付けのためカナダに向かった。異例のチェンジにも、本田は「シーズン途中に変えたいと思うぐらい、いい曲は初めて。プログラムをつくるのが楽しみ」と笑顔で話していた。今後は10月7日のジャパン・オープン(さいたまスーパーアリーナ)に出場後、GPシリーズ第2戦スケートカナダ(同27日~、レジャイナ)でいよいよGPデビューする。さらなる大躍進を遂げられるか。