フィンランドで開催されているフィギュアスケートの世界選手権(30日)、男子ショートプログラム(SP)で、歴代2位の109・05点を叩き出しトップに立ったハビエル・フェルナンデス(25=スペイン)は「とてもいい気持ちです。羽生の(SP)ベストにはかないませんが、うれしい。ちょっとしたミスがスピンであったけれど、レベル4がとれた。このプログラムには自信があった」と大会3連覇への手応えを口にした。

 自己ベストを更新し、歴代3位の104・86点で2位と好スタートを切った宇野昌麿(19=中京大)は「最初から最後まで落ち着いた演技ができたので、ガッツポーズが出た。いろんなものの積み重ねでつくられた」と満足げ。

 一方、98・39点でまさかの5位発進となった羽生結弦(22=ANA)は「楽しむことができたけれど、(連続ジャンプの)サルコーで失敗したのは悔しい。(4回転)ループが決まった後だったのに、実力が足らない。結果は結果」と厳しい表情。フリー(4月1日)に向け「最後は集中していきたい」と巻き返しを誓っていた。