【フィギュアスケート世界選手権(29日~、フィンランド)】男子は、四大陸選手権で「4回転新時代」に突入。超新星ネーサン・チェン(17=米国)がフリーの演技で史上初めて4回転ジャンプを5回すべて成功させる快挙を達成し、ソチ五輪王者の羽生結弦(22=ANA)を破った。今大会も羽生と一騎打ちのムードが漂っている。

 そこに割って入りたいのが宇野昌磨(19=中京大)。四大陸選手権後はぶっつけで世界選手権に臨む羽生に対し、冬季アジア大会(札幌)、プランタン杯(ルクセンブルク)の2大会に出場して調整した。プランタン杯では非公認ながら、世界歴代4位に相当する303・68点で優勝。ジャンプに安定感が戻りつつあり、大一番に向けた手応えをつかんだ。

 もちろん、実力者のパトリック・チャン(26=カナダ)、ハビエル・フェルナンデス(25=スペイン)も黙ってはいない。五輪前年の世界選手権の結果は五輪本番に直結するといわれるだけに、ハイレベルの戦いとなるのは必至だ。