【台北18日発】フィギュアスケートの世界ジュニア選手権最終日、女子でショートプログラム(SP)2位の本田真凜(15=大阪・関大中)はフリー2位の133・26点を出し、合計201・61点で2位だった。フリー、合計ともに自己ベストを記録したが、初優勝したジュニアグランプリ(GP)ファイナル女王のアリーナ・ザギトワ(14=ロシア)には及ばず、日本勢初の連覇はならなかった。

 はじけるような笑顔も、数分後には悔し涙に変わった。SPに続いてフリーもノーミスの演技。ジュニア勢史上2人目の合計200点超えのスコアをマークしたが、直後の演技でザギトワがジュニア世界歴代最高の合計208・60点をマーク。圧巻の演技の前にすべてがかすんだ。

「すごくうれしかったけど、その何分後かにすごく悔しい気持ちになった」と話すと、涙を浮かべた。合計点で10点上積みするという課題はクリアできた。だが大目標の連覇を逃したこと以上に、ライバルの圧倒的な強さにショックを隠しきれなかった。

 今大会でジュニアは卒業し、来季からは平昌五輪出場を目指してシニアに転向する。この日の朝には来季の演技の曲目も決めた。「シニアでも今日のようなノーミスの演技ができれば」と前を向いたものの、立ちはだかるロシア勢のレベルの高さを再認識。「オフ中に覚醒したい」という言葉に力を込めた。

 坂本花織(16=神戸FSC)がSP、フリーともに3位の合計195・54点で3位に入り、白岩優奈(15=関大KFSC)が合計174・38点で5位だった。