【韓国・江陵18日発】フィギュアスケート「四大陸選手権」女子フリー(江陵アイスアリーナ)で、SP4位の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が134・34点をマークし、合計200・85点で初優勝を果たした。

 SPに続いてノーミスで滑り切った三原は握った両手を胸に当てたまま、軽くスピンし、愛らしく喜びを表現。フリーの自己ベストを8点以上更新する会心の演技だった。

 一昨年12月に関節の痛みを訴え入院。難病の若年性特発性関節炎と診断され、リンクに立てない時期が続いた。病を乗り越えてシニアデビューした今季は、グランプリシリーズのスケートアメリカ(昨年10月)で3位と健闘。昨年末の全日本選手権(3~4月)で3位に入り、今大会と世界選手権の代表の座をつかんだ。

「1位という位置は信じられない。夢のようです」。今大会の会場となっている江陵アイスアリーナは来年の平昌五輪でも使用される。さらに大きな夢に向かって大きく飛躍を遂げた。

 一方、今大会を欠場した宮原知子(18=関西大)、三原とともに世界選手権の代表に決まっているSP10位の樋口新葉(16=日本橋女学館)はジャンプにミスが相次ぎ、フリーは113・22点止まり。合計172・05点の9位に終わり「今までにないぐらいダメな演技でした」と涙で振り返った。

 SP9位の本郷理華(20=邦和スポーツランド)はフリー108・26点、合計167・42点で10位だった。