【フィギュアGP第3戦】宇野昌磨SPで今季世界最高98・59マークし首位

2016年11月05日 10時54分

豪快な滑りを見せた宇野昌磨(ロイター)

【ロシア・モスクワ4日発】フィギュアスケートGPシリーズ第3戦、ロシア杯男子ショートプログラム(SP)で宇野昌磨(18=中京大)が世界歴代3位、今季世界最高で自己ベストを更新する98・59点をマークし、首位に立った。今季第1戦のスケートアメリカに続くGP2連勝とGPファイナル(12月、フランス・マルセイユ)進出に向けて絶好の滑り出しを見せた。田中刑事(21=倉敷芸術科学大)は69・13点で10位と出遅れた。

 

 得点が出た瞬間、宇野はキスアンドクライで樋口美穂子コーチ(47)と顔を見合わせ、驚きを隠さなかった。昨年の全日本選手権で出した97・94点を上回る自己ベスト。「あまりの高得点ですごくうれしいが、失敗したところもあった。練習の成果が出るんだなと思った」と戸惑いも見せながら、笑みを浮かべた。

 

 冒頭の4回転フリップで着氷時に右手をつき、4回転―3回転トーループのコンビネーションでは最後にステップアウトするミス。だが直後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で大幅な加点を引き出した。

 

 男子は4回転を複数跳ばないと表彰台が見えてこない時代。そんななかで宇野のジャンプの完成度の高さは折り紙つき。フィギュア解説者の杉田秀男氏(81)は「4回転ジャンプを跳ぶ前に『さあ、やりますよ』という準備動作が多くなるとプログラム全体の流れに影響します。でも、宇野くんはそれが多くない。プログラムの流れを壊さないので、技術点以外の演技構成点も高く出るのです」と評価する。

 

 2位の世界王者、ハビエル・フェルナンデス(25=スペイン)には7点以上の差をつけた。5日のフリーでさらなる進化を証明できるか。