【スケートカナダ】2位・羽生 今年は結果より技術の完成度を高める年に

2016年10月31日 16時30分

【カナダ・ミシソーガ29日(日本時間30日)発】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦・スケートカナダ最終日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位と出遅れたソチ五輪金メダルの羽生結弦(21=ANA)は183・41点でフリー1位と巻き返したが、合計263・06点で2位だった。4回転ジャンプの失敗が響き「これからまた(状態を)どんどん上げていきます」と今後の爆発を予告した。

 

 前日のSPに続いて4回転ループで転倒し、後半の連続ジャンプの4回転サルコーも2回転になった。それでも後半の残りのジャンプ、要素をすべて決めフリー1位を死守した。今季初戦のオータム・クラシック(カナダ)では、世界で初めて公式戦で4回転ループを成功させながら、後半体力が持たずにジャンプを失敗した。今回は、後半まで息切れせず滑り切ることを目標にしてきた。「ターゲットとしていたものができたことは大きい」と自らに及第点を出した。

 

 今季は2018年2月に行われる平昌五輪(韓国)を見据え、ピークをシーズン後半に持っていくことを意識している。昨季は昨年12月のGPファイナルで優勝したものの、その後は失速気味で、今年4月の世界選手権では2位。今年は上り調子を目指しており、今の段階での成功は意識していないはずだ。

 

 何より「彼は“今年単年ではなく”と、平昌五輪までの2年間で強化を考えていると思いますよ。今年は結果よりも、技術の完成度を高める年にしているのでは」(あるフィギュアスケートコーチ)との声もある。

 

「どんどん上げていく」という先にある目標はあくまで平昌五輪。今回の経験も糧にしていけば、五輪2連覇も難しくはない。