【フィギュアGP開幕戦 スケートアメリカ】真央6位…平昌五輪への壁

2016年10月24日 16時30分

【イリノイ州シカゴ23日(日本時間24日)発】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、スケートアメリカ3日目が行われ、女子の浅田真央(26=中京大)はショートプログラム(SP)5位からフリーで112・31点と巻き返せず、合計176・78点の6位に終わった。

 

 GP初戦では代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回避したが、演技は精彩を欠いた。フリーでは基礎点が1・1倍になる後半にジャンプミスを連発。特に練習を積んできたステップも最高難度のレベル4を取れずに、技術点は参加11人中8位だった。

 

 真央は「疲れてくる後半で自分のリズムやタイミングが取れていなかった。完成には程遠い」と厳しい表情。シリーズの上位6人が出場するGPファイナル(12月、フランス・マルセイユ)進出も難しくなった。

 

 昨年から左ヒザに痛みを抱えており、十分な練習を積めていない。調整不足がそのまま試合に影響した格好だ。練習の虫だった真央にとっては“練習したくてもできない”という、最も苦しいジレンマを抱えている。

 

 元世界女王の苦悩とは対照的に、日本では10代の若手女子が急成長している。今大会でシニアGP初参戦の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)は高難度の2連続3回転ジャンプなどをしっかりと決めて3位で表彰台に上がった。さらにGPシリーズのフランス杯(11月、パリ)には、樋口新葉(15=日本橋女学館高)が出場を予定しており、こちらもシニアGP初戦を迎える。すでに全日本選手権では2年連続で表彰台に上がり、昨年は3位の真央を抑えて2位となった。

 

 真央にとっては、平昌五輪を目指す上では国内の代表争いで勢いのある若手との競争を勝ち抜くことが大前提。平昌の枠取りがかかる来年3月の世界選手権(フィンランド)出場へ、年末の全日本選手権(大阪)までに間に合わせたいところだ。