フィギュアスケート全日本選手権第2日(26日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)、ショートプログラム(SP)首位で臨んだ羽生結弦(21=ANA)は、フリーでもトップの183・73点をマークし、合計286・36点で大会4連覇を果たした。

 昼間の公式練習で村上大介(24=陽進堂)と激突し転倒。全治2週間のケガを負った昨年のグランプリ(GP)シリーズ「中国杯」を思い起こさせるアクシデントだったが、羽生、村上ともすぐに起き上がり、練習を再開した。

 とはいえ、影響がゼロとはいかなかったのだろう。本番では連続ジャンプを予定していた4回転トーループ、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で立て続けに転倒。明らかにいつもの羽生ではなかった。

「ひどい演技をしてしまって悔しいですよ。できるなら明日からでも練習したい。メラメラしてます」

 この優勝で世界選手権(来年3~4月、米国・ボストン)の代表が決定。「また一から出直せるのが楽しみ」と万全の状態で臨むつもりだ。