浅田真央 本当にブランクの影響はないのか?

2015年07月23日 16時00分

タキシード姿を披露した真央

 現役続行を宣言したフィギュアスケートの元世界女王・浅田真央(24=中京大)が復帰戦のジャパンオープン(10月3日、さいたまスーパーアリーナ)での完全復活に自信満々だ。座長を務めるアイスショー「THE ICE」札幌公演初日(22日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)終了後、「初戦には間に合うと思う」と話したが、本当にブランクの影響はないのか。真央の「今」と「過去」を知る関係者に聞くと、自信を裏づける証言が飛び出した――。

 

 いつもの真央を心がけた。「一番の課題は日々の積み重ねと、平常心を保つこと」。今年で9年目を迎えた「THE ICE」の初日。「毎年初回はとても緊張する」という真央に、現役続行表明後、初滑りという重圧も重なった。しかし、詰め掛けた大勢の報道陣を尻目に、終始伸びやかな演技を披露。「思い通りの滑りができた。すごくよかった」と納得の笑みを浮かべた。

 

 第2部では今季のエキシビション「踊るリッツの夜」を初公開。ステッキを持ち、ハットと蝶ネクタイ、タキシードで決め、氷上で表現したのは「高級な服を着て、外に出かけようよ」。コミカルなパフォーマンスは持ち味の一つ。3種類のジャンプを成功させ、会場を魅了した。

 

 順調な調整ぶりをアピールした真央は、10月のジャパンオープンに向けても不安を一掃。「感覚や自分の力が戻ってきている実感がある。少しずつ焦らずやっていけば、初戦には間に合うと思う」。まるで1年間の休養などなかったかのような口ぶりだ。

 

 実際、真央を知る関係者も太鼓判を押す。真央はこの日、今季のショートプログラム(SP)「素敵なあなた」、フリーの「蝶々夫人」については出来栄えを明かさず、「THE ICE」ツアー後に、本格的に練習に入ることを示唆した。

 

 しかし、真央の「今」を知る日本スケート連盟関係者は「プログラムも両方、早くできあがっていて意欲的。いつもスロースターターだったのに、今年はしっかりやろうという意思が表れている」と打ち明ける。6月にカナダで取り組んだプログラムは予想以上のスピードで完成に向かっている。

 

 一方、真央の「過去」を知る別の関係者は、気になる真央のコンディションについて「調子は戻るでしょう。あのくらいのトップアスリートになると、ブランクは関係ないと思います」と断言。9月には25歳となる真央だが、肉体的な衰えはないという。真央も「ジャンプ自体はこの時期にしてはいいほう」と、動きに違和感がないことを認める。厳しいトレーニングにより体の反応が戻り、夏の追い込みに必要な準備ができているというわけだ。

 

 もちろん、まだ練習の段階で、必ずしも実戦で100%の力を発揮できるとは限らない。同関係者は「気になるのはメンタル」とも指摘したが、“再び世界へ”という心意気はまぎれもなく本物。ジャパンオープンでは心身ともにたくましさを増した真央がベールを脱ぐ。