五輪銀メダリストの国籍変更騒動が影響か――。フィギュアスケートのロシア選手が27、28日に出場予定だったアルメニア選手権に参加しないことになったと、同国メディア「スポーツ・エクスプレス」が伝えた。

 同メディアによると、エージェントのアリ・ザカリアン氏は「もう一度強調したいのですが、ロシア代表のスケーターはそこで演技しません。ロシアのチームにも連盟にも正式な招待状を送りませんでした」とし、アルメニアフィギュアスケート連盟のメラニア・ステパニヤン会長も「基本的に他国に住むアルメニア出身者および競争する若く、小さなアスリートが参加します」と語り、ロシア勢の出場に言及しなかったという。

 ロシアがウクライナに侵攻した制裁として国際スケート連盟(ISU)主催の国際大会への出場が禁止されている同国勢は、アルメニアでのトーナメントに参加することになっていた。

 しかし同選手権に出場する予定だった平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)に、父の母国であるアルメニア国籍への変更案が浮上。すると、ステパニヤン会長は、かつてロシア国籍を選択したメドベージェワの姿勢を批判し、受け入れを拒否(後に同会長は否定)したと報道され、大騒動に発展していた。