ロソアフィギュアスケート界で〝皇帝〟と称されるエフゲニー・プルシェンコ氏が、ウクライナ侵攻に対する制裁の影響により、甚大な損害を被ったと不満を爆発させた。

 国際スケート連盟(ISU)がロシアとベラルーシの選手や役員などの追放を行っていることに対して猛反発を見せているプルシェンコ氏。今度は自身の〝被害〟を強く訴えた。

 27日に自身のインスタグラムで「多くの選手やアーティストが制裁のために世界中でショーを中止し、私も欧州と日本各地で30回のショーを失った。昨年12月のトリノでの公演は、パンデミック直後でもオリンピックアリーナを満員にしたにもかかわらずだ」と投稿。

 日本を始め世界各地で予定されていた自身主催のアイスショーが侵攻による制裁ですべてキャンセルとなり、自身の懐に入るはずだった巨額の収益がすべてパーとなったこともあって怒りを爆発させた。

 世界各国でのショーが中止となったため、プルシェンコ氏は現在ロシア国内で〝愛国ショー〟を毎週のように開催している。「2012年から行っていなかったロシアでの私のツアーを行う貴重な機会がある! トゥーラ、サンクトペテルブルクの後、次の目的地は5月14日のケメロボだ。リャザンは6月8日、モスクワは6月9日だ。その他の都市については、後日発表する。華麗なるスポーツショー『ユニオンオブチャンピオンズ』で、観客の皆様をお待ちしております。あなたの街で会いましょう」と続けて自身主催のアイスショーの宣伝も投稿。中止となった公演の損害を穴埋めすべく、必死に稼ごうとしているようだ。

 プルシェンコ氏が巨額の損害を被っているのは事実だろうが、ウクライナの人々に広がっている被害はどのように考えているのだろうか。